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「神奈川県・社会」2022年度:高校入試!【最新入試問題×新傾向】!

22年07月04日

 

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2022年度:高校入試!

【最新入試問題×新傾向】ピックアップ問題!

 

2022年度:神奈川県・社会・問1(オ)

 

青木学院

 

近年の神奈川の社会科は

資料読解と年代問題がカギ

神奈川県公立高校入試2022年度社会科の問題は、

非常に平均点が高かった2021年度と比べて

やや難化しました。

 

記述問題ゼロという状況で

平均点が下がったということは、

選択式だから簡単だという思い込みは

アウトだということです。

 

62.4点と英語・国語・数学・理科・社会の

5教科の中で最も高い社会科でしたが、

受験生の得点は万遍なく散らばっており、

各問題の正解率もほとんどが50%以上となっています。

 

正解率が50%を下回っているのが以下の通りです。

 

問1:(オ)雨温図(41.7%)

問2:(ア)名称・資料読解(41.6%)

問3:(オ)資料読解・知識(48.4%)

問4:(ウ)年代並べ替え(39.2%)

問4:(オ)同時代選択(46.1%)

 

これらの問題でも

正解率30%を軽く超えていますので、

いわば「間違えたら負け」ゲームを

しているようなものです。

 

このような近年の神奈川県公立高校入試

 

社会科で勝つためには、

資料読解に関わる問題を落とさないことが大切です。

 

以前の「暗記しておけば解ける」という

社会科についての考えは捨ててください。

 

問1(オ)解説

 

 

今回は問1(オ)をどのような手順で解くかを解説します。

 

まずこのような資料読解問題は

「資料以外のところを丁寧に確認する」かどうかで

正解率が変わります。

 

地図を確認すると都市A・都市Bは北半球、

都市C・都市Dが南半球にあることが分かります。

 

ある地点での年間の気温と降水量の変化

を表すグラフを雨温図と呼びます。

 

雨温図は折れ線グラフで気温、

棒グラフで降水量を示します。

 

北半球では7月付近が夏、

南半球では1月付近が夏となりますので、

折れ線グラフに違いが現れます。

 

山型が北半球、谷型が南半球です。

選択肢1、選択肢3が谷型ですので、

この二つを南半球の都市Dの候補とします。

 

ここで資料の「文章」から、

都市Dについての記述を確認します。

 

「都市Dは、アンデス山脈の高地に位置しています。」

とあるので、高山気候であることを想定します。

 

高山気候は気温が一年中安定しており

(年較差が小さい、と言います)、

 

緯度の割に低く出ます。

 

選択肢1と選択肢3を比べてより安定し、

より低い選択肢1を選んで正解です。

 

雨温図問題の攻略法

 

今回の都市Dはおそらくボリビアの首都ラパスです。

教科書にもラパスの雨温図は取り上げられていますが、

出題のデータとはすこし降水量が違います。

 

データは変化するものなので、

形だけで覚えるのはあまりおすすめできません。

 

これに限らず雨温図の問題を安定して正解するためには

「グラフの言語化」が必要です。

 

特に、他のものと比べてどこが違うか

というところに注目しておきましょう。

 

例えば日本国内の6つの気候区で言えば、

以下のようなものです。

 

・太平洋側の気候 年間降水量1500mm以上、

         年平均気温15℃以上、梅雨台風あり

・日本海側の気候 冬期降水量(降雪量)が多い

・南西諸島の気候 太平洋側の気候より年間降水量が多く温暖、

         台風は7月~8月に多め

・北海道の気候  太平洋側の気候より年平均気温が低く、

         梅雨がない

・瀬戸内の気候  太平洋側の気候より年間降水量が少なく、

         温暖

・内陸の気候   太平洋側の気候より年間降水量が少なく、

         冷涼

 

さらに、これらの原因が説明できることが望ましいです。

 

例えば

 

瀬戸内で降水量が少なくなるのは、

夏の南東季節風を四国山地が、

冬の北西季節風を中国山地がブロックするから

 

という感じです。

 

このように資料の読解問題は資料を観察して

言語化する練習をしておくことで、

グッと得意になれます。

 

ぜひ日頃の学習から言語化にこだわって下さい。

 

今回の担当は満森先生でしたー。

青木学院

 

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