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科目別攻略法

2024年度:全国高校入試問題における哲学・思想系課題文

24年12月19日

 

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戸谷洋志

【岩手県】で出題!

『SNSの哲学 リアルとオンラインのあいだ』

(創元社、2023年)

 

【福島県、福井県】で出題!

『未来倫理』

(集英社、2023年)

 

【佐賀県】で出題!

『友情を哲学する 七人の哲学者たちの友情観』

(光文社、2023年)

 

戸谷先生の著作から4県で出題がなされました。いきなり人気入試国語課題文の仲間入りです。戸谷先生に注目するのは、作問担当の先生方の嗅覚が優れているといえるでしょう。戸谷先生はハンス・ヨナスの倫理思想の研究をご専門とし、ドイツ語圏の現代思想における技術思想の研究や未来倫理学の研究に加えて、哲学対話などの実践も行なっています。ハンス・ヨナスを中心とする倫理思想に通暁しつつ、著作にあるようにSNSの問題といった現代的な課題にも取り組んでいます。上記の著作はいずれもおすすめですが、特に『友情を哲学する 七人の哲学者たちの友情観』が非常におもしろいです。この本は、哲学×漫画で友情とは何かを考える内容です。

 

 

八木沢敬

【青森県】で出題!

『ときは、ながれない 「時間」の分析哲学』

(講談社、2022年)

 

八木沢敬先生は、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校教授であり、分析哲学という分野の泰斗です。本書は、分析哲学を背景に時間をさまざまな観点から考察するものです。課題文は、視覚にもとづく存在論の可否を問い、科学的探究の方法論としての「最良の説明への推論」が紹介されている箇所です。そのなかで「なぜわたしたちは、いかなる意味でも目に見えず可視化できない時間の存在を否定しないのでしょうか。」という純度の高い哲学的問題が取り出されています。

 

 

河野哲也

【東京都立国立高校】で出題!

『人は語り続けるとき、考えていない 対話と思考の哲学』

(岩波書店、2019年)

 

2021年度には同書から東京都立立川高校、埼玉県、京都府にて出題され、2022年度には三重県、山口県、鹿児島県[『問う方法・考える方法 ―「探究型の学習」のために』(筑摩書房、2021年)から出題]にて出題されており、近年、大流行中の河野先生です。課題文は、哲学対話とはどのような対話のあり方なのかが説明されている箇所です。対話の本質について理解することができる箇所です。

 

信原幸弘

【長野県、熊本県】で出題!

『「覚える」と「わかる」 知の仕組みとその可能性』

(筑摩書房、2022年度)

 

信原先生の文章は、2023年度の東京都立入試においても出題されました。信原先生は、「心の哲学」という分野において我が国の第一人者であり、近年はニューロフィロソフィー、ニューロエシックス、ニューロリテラシー等の研究に取り組んでいらっしゃいます。長野県における出題箇所は、直観的な理解のあり方を考えるために、直感と知覚との差異を考察する文章です。熊本県の出題箇所は、一人称的主観的世界と三人称的客観的世界の相互性が確認される内容です。

 

金杉武司

【大阪府A問題】で出題!

『哲学するってどんなこと?』

(筑摩書房、2022年)

 

金杉武司先生は、上記の信原先生のお弟子さんですね。専門は心の哲学や西洋現代哲学です。課題文は、「時間とは何か」という問いの扱い方を考える内容です。

 

中村雄二郎

【大阪府C問題】で出題!

『哲学の現在―生きること考えること』

(岩波書店、1977年)

 

中村雄二郎先生は、2017年に亡くなられましたが、日本代表する哲学者といえます。高校入試や大学入試の入試問題において、中村先生の文章がこれまでもよく出題されてきました。直近では2023年度に、都立立川高校の国語の問題で出題がなされました。2024年度の大阪府C問題では、歴史論が扱われており、歴史が現在と断ち切られることによってむしろ特別な様相を持ったものになるのはなぜなのかという問いが検討されます。その答えとして、歴史とは現代に生きる私たちの鏡であり、過去の歴史は現代の私たちの生き方がどのようなものなのかを映し出すことが説明されます。

 

 

2024年度:全国公立高校入試・国語頻出作品【小説文・評論文】

24年07月21日

 

名門公立高校受験道場流

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国語・小説文【出題No.1】

 

群馬県

埼玉県

東京都

愛知県

広島県

 

で出題!

 

『この夏の星を見る』辻村深月

 

この夏の星を見る

 

アマゾンより引用

 

この物語は、あなたの宝物になる。

 

亜紗は茨城県立砂浦第三高校の二年生。顧問の綿引先生のもと、天文部で活動している。コロナ禍で部活動が次々と制限され、楽しみにしていた合宿も中止になる中、望遠鏡で星を捉えるスピードを競う「スターキャッチコンテスト」も今年は開催できないだろうと悩んでいた。真宙(まひろ)は渋谷区立ひばり森中学の一年生。27人しかいない新入生のうち、唯一の男子であることにショックを受け、「長引け、コロナ」と日々念じている。円華(まどか)は長崎県五島列島の旅館の娘。高校三年生で、吹奏楽部。旅館に他県からのお客が泊っていることで親友から距離を置かれ、やりきれない思いを抱えている時に、クラスメイトに天文台に誘われる――。

 

コロナ禍による休校や緊急事態宣言、これまで誰も経験したことのない事態の中で大人たち以上に複雑な思いを抱える中高生たち。しかしコロナ禍ならではの出会いもあった。リモート会議を駆使して、全国で繋がっていく天文部の生徒たち。スターキャッチコンテストの次に彼らが狙うのは――。

 

哀しさ、優しさ、あたたかさ。人間の感情のすべてがここにある。

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長文読解攻略:《マッスル・ボキャブラリー》名詞編!埼玉県・学校選択問題分析!

24年01月16日

 

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長文読解攻略:《マッスル・ボキャブラリー》動詞編!埼玉県・学校選択問題分析!

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《モーダルシフト》2023年度:東京都・奈良県で出題!

23年10月16日

 

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東京都・社会

奈良県・社会

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2023年度公立高校入試:正答率40%以下の語順整序・英作文

23年10月13日

 

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青森県:大問2(1)イ 正答率33.3%

 

(what / know / is / you / it / do)?

 

 Do you know what it is?

 

岩手県:大問9(3) 正答率26%

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2023年度:全国高校入試問題における哲学・思想系課題文

23年09月24日

 

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このシリーズも今年で7年目となりました!

 

藤田正勝『哲学のヒント』

岩波書店、2013年

 

【北海道】

 

2022年度はが福島県、長野県、奈良県、島根県で出題されました。

引き続き2023年度は北海道にて出題されました。

 

平易なことばで哲学の本質に迫る

藤田先生のご著書は受験生も必読です。

 

今回の課題文は「もの」と「こと」

(=両者を合わせて物事という)

から成り立つ世界のうち、

「こと」的世界の豊饒な様相について、

具体的な例とともに語られる内容です。

 

小川仁志『中高生のための哲学入門 ―大人になる君へ―』

ミネルヴァ書房2022年

 

【茨城県】

 

小川仁志『公共性主義とは何か 〈である〉哲学から〈する〉哲学へ』

教育評論社 、2019年

 

 

【山梨県】

 

茨城県、山梨県の二県で

小川仁志先生のご著書から出題がなされました。

 

小川先生は

商社マン→フリーター→市役所職員→哲学者という

異色の経歴の持ち主です。

 

小川先生のことをテレビで

見たことがある人も多いと思います。

 

NHK Eテレの「世界の哲学者に人生相談」や

「ロッチと子羊 迷えるあなたに哲学を」という

番組にも出演なさっていました。

 

寄せられた人々のお悩みに

哲学者の考えを明解に紹介しながら、

バシっと回答するすごい人です。

 

茨城県の出題は「視点を変えること」の

本質的な重要性について述べられている箇所であり、

 

山梨県の出題は、

市民活動としてのコミュニティの活発化のためには、

まずは「人が集まる」、

そのことだけでも重要であり、

 

集まることがコミュニティ活性化のための

スタートになるという主旨であり、

公共哲学分野の文章でした。

 

川瀬和也『ヘーゲル哲学に学ぶ 考え抜く力』

光文社、2022年

 

 

【埼玉県】

 

ヘーゲル哲学をご専門とする

川瀬和也先生のご著書からの出題でした。

 

課題文は、平易なことばによって語られながらも、

 

扱われる内容は普遍者の存在についての

ゴリゴリの形而上学であり、

 

「存在するとは区別されることである」という

ヘーゲル独自の存在論について説明される内容でした。

 

こういうお話がおもしろいと思う人は、

哲学に向いていると思います。

 

信原幸弘「情報とウェルビーイング」

河本 英夫/稲垣 諭 編著『見えない世界を可視化する「哲学地図」 「ポスト真実」時代を読み解く10章』学芸みらい社、2021年より

 

 

【東京都】

 

東京都の出題は、『見えない世界を可視化する「哲学地図」 「ポスト真実」時代を読み解く10章』という書籍のなかの、信原幸弘先生が著した第一章「情報とウェルビーイング」からなされています。

 

『見えない世界を可視化する「哲学地図」 「ポスト真実」時代を読み解く10章』も現代社会を理解するために非常に有益な本ですので、中高生の皆様にはぜひとも読んでもらいたいです。

 

信原先生は、「心の哲学」という分野において

我が国の第一人者であり、

 

近年はニューロフィロソフィー、

ニューロエシックス、ニューロリテラシー等の

研究に取り組んでいらっしゃいます。

 

出題箇所は、

フェイクニュースとウェルビーイングの分析から、

 

われわれがデジタル情報すなわちAIとの

同化ではなく、AIとの共生が示唆される文脈です。

 

中村雄二郎『哲学の現在―生きること考えること』

岩波書店、1977年。 

 

 

  

古田徹也『いつもの言葉を哲学する』

朝日新聞出版、2021年。

 

 

【東京都立立川高校】

 

都立立川高校は二つの著作からの課題文が出題されました。

 

中村雄二郎先生は、2017年に亡くなられましたが、

日本代表する哲学者といえます。

 

高校入試や大学入試の入試問題において、

中村先生の文章がこれまでもよく出題されてきました。

 

課題文はウィトゲンシュタインという

哲学者の考えを引きつつ、

 

「言葉は思考の肉体である」

=考えるということは、本質的に、概念と論理によってだけではなく、イメージと想像力によってもなされるという主張が展開されます。

 

他方で、

古田徹也先生もウィトゲンシュタイン研究から出発し、

現在は現代倫理学をご専門としています。

 

作問者が意図しているかどうかはわかりませんが、

中村先生と古田先生の文章からの出題は、

ウィトゲンシュタインという哲学者において共通しています。

 

古田先生の文章からの課題文は、

 

レポートや論文においても、論理や形式だけではなく、

書き手の経験や主観を書くことも

重要であることを述べている文章です。

 

大森荘蔵『思考と論理』

筑摩書房、2015年。

 

 

【東京都立隅田川高校】

 

「立ち現れ一元論」という

独自の世界の眺望のあり方を

提示する大森荘蔵は日本を代表する哲学者です。

 

現在の日本哲学界の重鎮である、

野家啓一、藤本隆志、野矢茂樹、中島義道ら

第一線で活躍する哲学者を数多く育てた

日本哲学界のいわばビッグボスです。

 

課題文は、

 

「経験の言語化とはその経験の言語的想起である」

という論考を示す、

中学生が読むにはなかなかにハードな内容です。

 

このレベルについてこられるかな。

 

山口裕之『「みんな違ってみんないい」のか? 相対主義と普遍主義の問題』

筑摩書房、2022年。

 

 

 
 

【富山県】

 

山口裕之先生は、フランス近代哲学や

科学哲学をご専門とする哲学研究者です。

 

課題文は、

アメリカの言語学者ノーム・チョムスキーの

言語生得説を踏まえて、

 

子どもには言語を学ぶ能力が生得的に備わっている

ことを説明する箇所からの出題でした。

 

西研『しあわせの哲学』

NHK出版、2021年。

 

 

【熊本県】

 

2021年度入試において

長崎県でも西先生のこの著作から出題がなされました。

 

熊本県の出題箇所は、

他者と対話の関係を作る方法や

対話の効用について述べられている箇所です。

 

 

 

2023年度:全国公立高校「漢字」正答率50%以下の出題一覧

23年09月21日

 

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2023年度:正答率50%以下

「漢字」全国公立高校出題一覧!

 

北海道

 

神社の宝物をハイカンする。(35.8%)

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《エシカル消費》2023年度:熊本県・社会、沖縄県・国語で出題!

23年09月16日

 

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《マイクロクレジット》2023年度:5都道府県で出題!

23年08月23日

 

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教養体育教師、知的突破力養成講座:第79回

 

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北海道

福島県

滋賀県

愛媛県

佐賀県

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