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都立推薦小論文の極意

都立推薦入試小論文の極意 都立日比谷高校シリーズ(7)

20年12月26日

 

令和2年度 東京都立日比谷高校 

推薦選抜にもとづく選抜 小論文

 

―解答への導き―

問題はこちらより。

http://www.hibiya-h.metro.tokyo.jp/SelectedEntrants/TestTheme.html

 

解答例

https://note.com/polly82jp/n/n69544ae205ce

 

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都立推薦入試小論文の極意 都立西高校シリーズ(9)

20年08月27日

 

 

令和2年度 東京都立西高校 

推薦選抜にもとづく作文問題

解答への導きはこちら

都立推薦入試小論文の極意 都立西高校シリーズ(8)

 

なぜ、池上彰なのか。

 

以下は、

令和2年度問題の西高校出題意図についての私見ですので、

受験生が必ずしも読む必要はありません。

 

とはいえ、

解答のうえでの発想に役に立つ示唆を

含むものと思われますので、興味のある方はどうぞ。

  (さらに…)

都立推薦入試小論文の極意 都立西高校シリーズ(8)

20年08月25日

 

令和2年度 東京都立西高校 

推薦選抜にもとづく作文問題

 

次のことばについて、あなたが感じたり
思ったりすることを六百字以内で述べなさい。
(50分)
  
「わかりやすさ」の罠(わな)に
はまらないようにするためには、
やはり私たち社会を構成するひとりひとりが、
「知る力」をもっと鍛えなければなりません。
(池上彰)

 

 

解答例

https://note.com/polly82jp/n/ndc3d105db160

 

こちらの記事も読んでおきましょう!

・都立西高校推薦作文問題の極意

https://doctor-of-philosophy1982.amebaownd.com/posts/630159

 

・都立西高校 推薦入試作文の肝

https://doctor-of-philosophy1982.amebaownd.com/posts/2930969

 

 

解答への導き

都立西の推薦作文では、

例年、学者や思想家の言葉が出題されてきました。

しかし、今年はジャーナリストの池上彰の著作

 

『わかりやすさの罠 池上流「知る力」の鍛え方』

集英社新書、2019.

 

 

からの言葉が出題されました。

  (さらに…)

都立推薦入試小論文の極意 都立日比谷高校シリーズ(6)

19年12月26日

 

 

平成31年度 東京都立日比谷高校 

推薦選抜にもとづく選抜 小論文

 

―解答への導き―

 

問題はこちらより。

http://www.hibiya-h.metro.tokyo.jp/SelectedEntrants/TestTheme.html

 

解答例

https://note.com/polly82jp/n/n96b4235cd174
 

 
(さらに…)

都立推薦入試小論文の極意 都立西高校シリーズ(7)

19年12月12日

 

平成31年度 東京都立西高校 

推薦選抜にもとづく作文問題

 

次のことばについて、あなたが感じたり

思ったりすることを六百字以内で述べなさい。(50分)

 

「数について何かを発見するためには、

数を転がして、ころころと手のひらで

弄(もてあそ)ぶことが一番重要なんです。」

 

(藤原正彦)

 

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【都立推薦入試は】都立推薦入試対策夏期集中講座【宝くじではない】

18年07月05日

都立推薦入試は宝くじではない

 
こんにちは、代表の佐藤です。
都立推薦入試について言われること

 
曰く、「推薦入試は宝くじみたいなもの」
曰く、「倍率も高いし、受かったらラッキー」
曰く、「対策しようがないじゃん」

 
何を言っているんだ、君は。

 
都立推薦入試は、宝くじではないし、
ラッキーで受かるものでもないし、
対策ができるんだよ。

 
宝くじは誰でも買える。
しかし、推薦入試はきちんとした志望の動機
を持って、推薦入試を受ける準備をした人が
受ける資格があるし、合格する。

 
宝くじとは全然違うからね。

 
推薦入試はラッキーで受かるものではない

 
2018年、都立西高校推薦入試に合格した君たち
の先輩の1人は、素内申点が38だった!

(さらに…)

都立推薦入試小論文の極意 都立西高校シリーズ(6)

18年06月14日

平成30年度 東京都立西高校 
推薦選抜にもとづく作文問題

 
次のことばについて、あなたが感じたり
思ったりすることを六百字以内で述べなさい。(50分)
「問題を出さないで答えだけを出そうというのは不可能ですね。」
(岡潔)

 
解答例
https://note.com/polly82jp/n/nf2337555cfa3
 

こちらの記事も読んでおきましょう!
・都立西高校推薦作文問題の極意
https://doctor-of-philosophy1982.amebaownd.com/posts/630159

 
・都立西高校 推薦入試作文の肝
https://doctor-of-philosophy1982.amebaownd.com/posts/2930969

 

 

解答への導き

 
H29年度の「世界は『のっぺらぼう』である」(西江雅之)
という文章よりは、取り組みやすい問題だったと思います。

 
岡潔は、日本を代表する数学者です。

 
多変数複素関数論という分野において大変な功績を残しています。

 
また、『春宵十話』などの随筆も多く残しており、
彼の考え方や生き方に触れることができます。

 
出題されている言葉は、

 
人間的魅力にもあふれた懐の大きなこの数学者が、

 
評論家の小林秀雄との対談
(小林秀雄、岡潔『人間の建設』新潮社)のなかで言った言葉です。

 
この対談の中では当然文脈があり、
岡がこの言葉で言わんとしていることがすぐわかります。

 
しかし、
試験では文脈なしにこの言葉だけがポンと出されるわけですから、
この言葉を自分なりに解釈していかなければいけないのは、
西高校の推薦入試作文のもう伝統ですね。

 
まずは、この言葉を解釈することから始めましょう。

 

ステップ1 課題文を解釈する

 
「問題を出さないで答えだけを出そう」……
たしかに、言葉どおりに受け取れば、
問題が出されなければ答えが出るはずもありません。

 
大数学者である岡が、
そんな当たり前のことを言うはずがありません。

 
そこでまず、岡の言葉のここに注目してみましょう。
「答えだけを出そう」

 
昨今、日本では「結果=答え」を出すことのみを評価する傾向にあり、
企業などでは結果を出す実力を持った人が評価される「成果主義」を
採用するところも増えました。

 
しかし、適切な課題や問題を見出さなければ、
「結果=答え」は出ません。

 
たとえば、試験勉強のときに、
指定の試験範囲とは異なる、間違った問題を解いていたら、
試験で結果は出ませんね。

 
あるいは、英語のテストの点数が悪いとき、
「どうして英語の点数が伸びないのか」という問題/課題よりも、
「自分が点数を取れていない長文の問題で得点するにはどうしたらいいか」
という問題/課題の立て方のほうが具体的であり、
対策がしやすくなるため、結果を出すことができます。

 
こうした例をもとに、岡の言葉を考えてみてください。

 
岡が言っているのは、

 
「適切な課題/問題を出していないのに、
答え=結果を求めるなんてことはできない」

 
というように解釈することができます。

 

ステップ2 解釈にもとづいた自分の主張を行う

 
以上のように、岡の言葉を解釈できたら、
岡の言葉を受けて、自分の主張を考えていきましょう。

 
模範解答では、答えを出すことを追い求めるばかりではなく、
そもそも「問いそのものを立てることが重要である」
という主張を行っています。

 
どのような主張を行うかを考え、
なぜそのように考えたのか、理由を
説明しましょう。

 
また、どのような主張をしても構いませんが、
その主張を行う理由・根拠を説明する
必要があります。

 
小論文/作文では、何かを主張したら必ずセットで
その理由・根拠も述べるようにしましょう。

 

ステップ3 主張についての具体例を挙げよう

 
自分がしようと考えている主張を的確に示す例を考えましょう。

 
独創性というのは、ここで表現します。

 
独創性というと、
「誰も考えつかないような素晴らしい考え」
や「これまでになかった考え」を示さなくて
はいけないと考える生徒が多いようです。

 
こうした考えに振り回されて、突飛な考えや奇をてらった考えを
書いてくる生徒がよくいます。

 
しかし、小論文/作文で表すべき独創性とは、
そうではありません。

 
自分の主張に対して、自分が考えた適切な具体例
を示すことが独創性なのです。

 
具体例については、いろいろなことが考えられます。

 
したがって、自分独自の例を挙げることが独創性を
表現することになるのです。

 
そして、重要なことは、自分の主張をきちんと体現する
具体例を示すことです。何を示すための例なのかを
考えて、主張を支持する例を挙げましょう。

 
模範解答では、「AIに対する問いの立て方」を例として
挙げることで、主張を例証しています。

 
以上の3ステップを踏まえて、最後に簡潔な結論を
述べれば、模範解答のような答案ができます。

 
参考までに

 
小論文対策として、この課題の小論文を書いていない受験生は、
以下の文章を見ないほうがいいです。岡の言葉が出てくる
文脈がわかってしまうからです。

 
この課題文の岡の言葉が
出てくる箇所を引用しておきます。

 
岡:
フランスへ行きましたのが一九二九年から一九三二年、
そのころまでは数学のなかのどの土地を開拓するのか
ということはきまっていなかったのです。
フランスに三年おりました間に、その土地を決めた。
土地を選んだということは、
私に合った数学というものがわかっておったのでしょうね。
そこまでいくと、はっきりした形では言えませんが、
以後三十年余りその同じ土地の開拓をやっているわけです。

 
小林:
それはどういうことですか。

 
岡:
その当時出てきていた主要な問題をだいたい解決してしまって、
次にはどういうことを目標にやっていくかという、
いまはその時期にさしかかっている。
次の問題となるものを作っていこうとしているわけです。

 
小林:
今度は問題を出すほうですね。

 
岡:
出すほうです。立場が変わるのです。
中心になる問題がまだできていないというむつかしさがあるのです。

 
小林:
ベルグソンは若いころにこういうことを言っています。
問題を出すということが一番大事なことだ。
うまく出す。問題をうまく出せば即ちそれが答えだと。
この考え方はたいへんおもしろいと思いましたね。
いま文化の問題でも、何の問題でもいいが、
物を考えている人がうまく問題を出そうとしませんね。
答えばかり出そうとあせっている。

 
岡:
問題を出さないで答えだけを出そうというのは不可能ですね。

 
小林秀雄、岡潔『人間の建設』新潮文庫、pp.69-70.

 
以上のような文脈で、
岡の言葉が発せられているわけです。

 
ベルグソンというのはフランスの哲学者です。
ベルグソンの言葉を小林が紹介して、
それに応答する岡の言葉なのです。

 
小林が紹介する
ベルグソンの言葉「問題をうまく出せば即ちそれが答えだ」を、
いくぶんひねって表現した非常に示唆的な言葉です。

 
ここを出題してくる西高校出題担当者の方、
いつかお話してみたい(笑)。

 
上から目線で申し訳ないですが、素晴らしいセンスです。
こんな先生方に教わることのできる西高校の生徒は、
羨ましいなぁと思います。

 

 

 

【哲学博士による都立推薦小論文道場】受講希望の皆様へ

 

都立西・都立日比谷 推薦入試  小論文・作文 模範解答 まとめ

 

 

都立推薦入試小論文の極意 都立日比谷高校シリーズ(5-2)

18年06月09日

平成30年度 東京都立日比谷高校 
推薦選抜にもとづく選抜 小論文

 
―解答への導き―

 
問題はこちらより。

https://www.hibiya-h.metro.tokyo.jp/SelectedEntrants/TestTheme.html

解答例

https://note.com/polly82jp/n/na2ff4fdbbd96

 

都立推薦入試小論文の極意 都立日比谷高校シリーズ(5-1)

 

―問―

 
図1は、
世界5か国の年間平均降水量を示したものである。

 

(さらに…)

都立推薦入試小論文の極意 都立日比谷高校シリーズ(5-1)

18年06月05日

平成30年度 東京都立日比谷高校 
推薦選抜にもとづく選抜 小論文

 
―解答への導き―

 
問題はこちらより。
https://www.hibiya-h.metro.tokyo.jp/SelectedEntrants/TestTheme.html
解答例
https://note.com/polly82jp/n/na2ff4fdbbd96
 

―問―

 
図1は、
世界5か国の年間平均降水量を示したものである。

 

(さらに…)

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