大阪C問題を突破するための記事第3弾です。
今回も前回の予告した通り
『整数』を題材にした問題を扱います。
しかし、第2弾までとは違うポイントがあるので、
問題を実際に解く前にお伝えしますね。
今回扱うのは、
2017年度大阪府入試数学C問題大問1(8)
正答率、無答率はC問題を受験し合格した生徒のデータです。
このような問題ですが、まずポイントaを見て下さい。
ポイントa
無回答率が高く、正答率も低いという図式になっています。
正直言って、このような問題は解けても解けなくてもどちらでも構わないです。
なぜなら、出来ない人が多過ぎて差がつかないから。
ここが拾うべき問題を扱ってきた第2弾までと大きく違うところですね。
では、なぜ扱うのかと言いますと、
やはり図形の難問に比べれば得点できる可能性が高いからです。
ポイントを見ていきましょう。
ポイント①
ここが最大の山場。
nを求めろという問いに対して
自分で未知数を2文字も増やすという、
一見するとゴールから遠ざかるようなやり方をします。
後に整数を理由に解を絞り込めるので、
こういう手法もあるという事を経験しておきましょう。
ポイント②
代入してnを消去。
求めるべき文字を消すのは勇気が必要かもしれませんが、
2式を関係づける文字はnしか無いので気にせず代入します。
ポイント③
ここは第2弾までの内容が
キチンと理解出来ていれば難なくクリアできるはず。
『(整数)=(分数)の形に式変形』、
『掛け算は情報を多く得られるので積の形をつくる。』
というのがポイントです。
注意
最後の詰めの部分です。
sは自然数なので、t=50はダメです。
問題文の条件はきっちりと確認しましょう。
tが出ても油断は禁物。
n=240−7tに代入してnを求めますが、
nも自然数なので、負の数は不適です。
以上がこの問題を解く上でのポイントです。
取っ掛かりこそ難しいかもしれませんが、
その後は第2弾までにお伝えした内容とさほど差は無いでしょう。
これだけ正答率の低い問題でさえ
整数分野の問題であれば一定のパターンに持ち込めるので、
得点出来る可能性は充分にありますよ。
まずはC問題の大問1番満点を目指して
腕を磨きましょう!
次回も整数に関する問題をお伝えします。