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実力派塾長が教える「合否を分けるこの1題」(1)

19年07月02日

 

2019年度北海道立高校入試社会より。

テーマ:抽象化による暗記量の削減

 

2019年度:北海道大問4 A 問2

 

 

 

2019年度の北海道入試は

基礎知識を問う問題が大半を占めていました。

  

この問題も基礎知識といえば基礎知識なのですが

 

「なんでもかんでも覚えようと(覚えさせようと)しないでね」

という良い例の問題がありましたので取り上げたいと思います。

 

ダイヤモンド、コバルト、金の生産量上位国からの問題です。

 

①②③のうち、②のロシア③のオーストラリアは

国名が分からなければなりませんが

 

①は国名が分からなくて構いません。

(ちなみに①はコンゴ民主共和国です。)

 

グラフ1には

ダイヤモンド・コバルト・金の円グラフが載っています。

 

例えば

石油→サウジアラビア、ロシア

 

 

米→中国、インド

などは

 

「産品→生産が盛んな国」の組み合わせを覚えるべきです。

しかし、なんでもかんでも覚えていたらキリがありません。

と、いうわけで少し抽象化します。

 

ダイヤモンド=炭素

コバルト=レアメタル

金=貴金属

 

という具合です。

 

すると、

「レアメタルの産出→アフリカで盛ん」という

「具体的な産品→具体的な産出国・生産国」より

 

1段抽象度の高い暗記事項を活用すべき設問

であることが分かります。

 

この暗記事項を活用すると、

Y-①だとわかります。

 

つまり、

「コバルト→コンゴ民主共和国」と

覚える必要はないということです。

(覚えても良いのですが。)

 

これだけだとウとエが候補に残るので、

 

「ダイヤモンド→ロシア」

「金→オーストラリア」

 

のどちらか(あるいは両方)を知識として

覚えておく必要があります。

 

どちらが重要度が高いかというと、

「金→オーストラリア」

です。

 

なぜかというと、

日本とオーストラリアは貿易での関係が非常に深く

 

長年にわたって

オーストラリアの最大の貿易相手国は日本でした。

 

(今は中国がオーストラリアの最大の貿易相手国です。)

 

そのオーストラリアの輸出品(日本からみれば輸入品)は

詳しく覚えておく必要がある、というわけなのです。

 

鉄鉱石

石炭

液化天然ガス

金(「きん」です。「かね」じゃないですよ。)

をオーストラリアの主な輸出品として覚えておきましょう。

 

言い換えれば、

「ダイヤモンド→ロシア」は覚えなくて良いということです。

覚えておいて損はないので、覚えても構いません。

役に立つかもしれませんからね。

 

問3

テーマ:判断力

 

 

この設問も単純な基礎知識の暗記だけでは

正答できない問題ですね。

 

あ:フランス い:南アフリカ共和国 う:日本 え:ペルー

 

となっています。

 

一人あたり国民総所得が高い:日本・フランス→ⅠかⅣ

そのなかで穀物自給率が高い国→Ⅳ=フランス

低い国→Ⅰ=日本

 

ここまでは基礎知識です。

 

ここからが問題です。

ⅡとⅢのどちらがペルーでどちらが南アフリカ共和国なのか。

これを決定しなくてはいけません。

 

決定のための判断は1つではありません。

 

考えられる判断プロセスは2つ。

 

①南アフリカには

「金」「ダイヤモンド」「レアメタル」などの

高価な輸出品がある。

 

→輸出総額がⅡよりⅢのほうが大きい

→Ⅲが南アフリカ共和国(い)

 

②ペルーにはアンデス山脈がある

→ペルーには平地が少ないかも

=農業に適した土地が少ないかも

→Ⅲと比べて穀物自給率が低いⅡがペルー(え)

 

このどちらかで判断することとなるでしょう。

日比谷高校受験指導 星進会

 

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