大阪府の数学C問題を突破する上で重要なポイントを
実際の問題を交えてお伝えしていきます。
まず受験において重要な事として
『大多数の受験者が正解する問題は落としてはならない。』
といつ鉄則があります。
「図形の問題が分かりません。」と
誰もが得点するのに苦しむ分野について悩む前に、
計算や方程式の問題は完璧に解けるのかどうか
という事に意識を向けましょう。
今回扱うのは
2018年度大阪C問題の大問1番の(7)
です。
正答率、無答率はC問題を
受験し高校に合格した生徒のデータです。
正答率が高いのに無回答が多い、
言い換えればやり方知ってる人には簡単だけれど
知らない人は手も足も出ないって事。
図形がどーのと言う前に、
こういう問題を解けるようにするのが先決です。
では、ポイントとなる部分ごとに話していきましょう。
ポイント①
ここはそこまで出来ていないわけではないでしょうが、
この段階でxは1〜9の整数、
yは0〜9の整数であるという事を意識しておきましょう。
後々手掛かりになります。
ポイント②
ここは中学生が苦手とするところで不等式の扱いです。
•負の数を掛けたり、負の数で割ったりしたら不等号が反転する。
•その他は等式と同じルール。
中学教科書ではそこまで深く扱っていないので、
高校の教材を使って確認するのも良いでしょう。
C問題で不等式は良く狙われますよ。
ポイント③
ここが最大のポイントかもしれません。
中学生は答が1つに絞られる問題に慣れきっているせいで、
ここでよく思考が止まります。
ここでポイント①を思い出しましょう、
x,yが整数であるなら足して15が確定します。
15が確定したらx,yの組合わせも
数パターンに限定されます。
その中から解として適するものを探す。
こういった、
場合分けからの絞り込みによる解法というのは
中学生は不慣れなので狙われます。
整数問題では、
『絞り込んで、あとは調べていくしかない』
という状況になる事がよくあります。
これに慣れましょう!
思考から逃げてはなりません。
以上がこの問題のポイントです。
大阪C問題は得平均点が低くなりがちです。
ですから、
この問題の様に正答率が高い割に
無回答が多い問題を
大問1、大問2の中から探して
ほとんど解けるようしておくのは
戦い方として非常に重要です。
図形の難問はそれが出来てから取り組みましょう。