2019年度 公立高校入試問題 数学大問5
新しい物好きの徳島県の入試作成者がやってくれました!
以下の問題をご覧ください。
面白いでしょ?
学習指導要領が改革され、
『日常生活に即した』問題に舵が切られています。
子どもたちが日常生活で想像できるものからの
スタートとなる問題としては
なかなか斬新な取り組みかもしれません。
(1) は、「組み合わせ」。
ラグビーの試合と絡めた問題です。
難易度は易し目。
(2)-(a)は、「円の作図」。
単体で考えれば、3点を結ぶ円の作図です。
円の原点:「中心から全て等しい距離の点を結んだ図形」
ということを理解できていれば、
AとBの垂直二等分線と、BとP’の垂直二等分線の交点となるという
答えに辿り着ける問題でしょう。
ですが、ラグビーを全く知らない生徒が多くいる中、
入試本番という状況も加算され、頭が真っ白になった生徒も
いるかもしれませんね。
(2)-(b)は、『円の性質を用いた証明』。
このようなタイプの問題は、普段の学校生活の中では
解くことがないような問題です。
三角形の合同や相似の問題は頻繁に解くはずです。
ですが、この手のタイプは、今までの学んだ知識を
正に『活用』して解く問題です。
そして、与えられた図形から円周角の関係性、
三角形の内角と外角の関係性を見出していく
その場でのヒラメキも大切になるでしょう。
普段から、模範解答だけではなく
別の角度から問題を考察し、
「こうやれば別の解き方にならないかな?」
「この仮定を使っても答えを導き出せないかな?」
という実験的な思考を鍛えておくといいかもしれません。
徳島県のような、新しいモノ好きの出題傾向がある県は、
「福井県」と「和歌山県」です。
3県とも難易度としては決して難しくはないのですが、
「企業のCSR」や「iターン」や「Uターン」などの
トレンドの言葉を出題する県です。
是非とも、他の教科も解いてみてくださいね!