2019年度大阪府数学C問題合否を分けた一問
例年通り今年もデータが出揃いました。
データを踏まえつつ、
「この一問は取らねばならない!」というものに
スポットを当てて行きましょう。
90点満点のテストを100点満点で表記するという
謎の親切が施されていますが、
得点率として見て頂ければ良いかと思われます。
ちなみにこれ、合格者平均点ね。
平均点は去年と同じく高い水準になりましたね。
この平均点だと北野や天王寺の受験生は
高得点バシバシ取ってるでしょう。
では問題別の正答率見てみましょうか。
こんな感じです。
これだ!という合否を分ける問題。
ズバリ大問1の(6)ですね。
はっきり言って難しくも何とも無いです。
この問題が正答率20.9%というのは驚きっすわ。
正解出来れば他の受験生と簡単に差をつける事が可能です。
ヨダレがでそうですねー。
『黒石と白石の比が4:1であるところに、
100個の白石を加えると比が7:3に変わりました。
黒石は何個ですか。』
と問われているだけです。
解き方としてのポイントは
『変化しない量』に目をつけるという事。
白石を加える前後で黒石の個数は変わりません。
そう考えると連比の問題だという事が分かります。
前後で黒石の比を同じ数に揃えればほぼ終わり。
(黒):(白)= 28:7→28:12に変化しています。
このままだと、白石は5個しか必要ないので
これを20倍してやれば、
560:140→560:240 と
白石が100個必要な状況がわかります。
よって黒石は560個。
これが正答率20%かという感じでしょ?
ただね、この問題の裏のテーマとして
『しっかり文章を読んで考えることができるか』という、
昨今問題になっている読解力を問われているように思います。
この比を利用した問題が線分比だった場合は
出来る人の割合がグンと高くなるんじゃないですかね?
全く同じ考え方なのに!
「やり方だけ覚えてその本質を考えない人は要らないよ。」
というメッセージを問題から感じますね。
日頃やり方だけ覚えて処理しているような問題は
その意味まで考えておくことをオススメします。