今回は実際の問題を使った内容ではありません。
新型コロナウイルスの影響で
大阪府公立高校入試の範囲が削減されることになりました。
削減される範囲は、
『図形』の内容から「円周角と中心角」「三平方の定理」
および『資料の活用』です。
それに伴って入試がどう変わる可能性が出てくるのかを
過去のC問題の構成、
2020年度の平均点、問題毎の得点率を
踏まえてお話します。
問題構成
現在までの問題構成は大問1が小問集合、
大問2が平面図形、大問3が空間図形でした。
しかし、
今年度は問題構成自体が変わる可能性もあると睨んでいます。
大問1は恐らく変化なしだと考えられます。
大問2は本来ならば平面図形ですが、
円周角と三平方の定理が封じられている状況で
C問題の難度を保つとすれば極めて難問になる可能性が高いです。
それこそ補助線の引き方が
勝負の分かれ目になるような問題はあり得ます。
そうなると得点率がかなり下がるので、
大問2を関数の問題に差し替える可能性が出てくるでしょう。
もちろん、平面図形のままの可能性もありますから
内角の二等分線や外角の二等分線の性質などを
押さえておくことをオススメします。
大問3は空間図形ですがこれがまた厄介。
三平方の定理が使えないなら切断した立体の体積を
求めるような問題は出しにくいので、
空間図形の問題が出たとしても
ちょっといつもとテイストが違うものになるはずです。
立体の上を点が動き回るような関数的な問題や、
空間内での三角形の合同や相似の証明などは
可能性としてあり得ます。
または大問2を関数の問題に差し替えての
大問3で平面図形というパターンもあるでしょう。
2020年度得点データ
これはC問題を受験して高校に合格した人の得点データです。
合格者平均点は37、17点。
C問題受験者全体での標本調査なので、
北野や天王寺を受験するなら
平均点より上の得点が必要なので注意して下さい。
さて、得点率データを見てみましょう。
範囲削減が無くとも大問2や大問3の図形に絡む問題は
得点率が低い事が見て取れるでしょう。
今年度はこれより更に悪くなる可能性があります。
よって、変化が無いであろう大問1の精度を上げる事が
合格への決め手になります。
最後に
今お伝えした事は完全に予想でしかありませんが
1つ確実に言える事があります。
範囲が削減されたからといって
試験が簡単になる訳では無いと言う事。
問題を作る側はプロですからくれぐれも気を抜かぬように!
余裕があるなら、
削減になった範囲の学習も終えてしまいましょう。
出来ないと高校に入ってから困りますよ。