都立推薦入試小論文の極意
都立青山高校シリーズ(1)
都立青山高校の小論文課題は、
社会と理科の2分野が問われる。
まずは、ここ3年の出題内容を振り返ってみよう。
26年度
社会
マゼラン艦隊のフィリピン到達を題材にした、
国際社会における歴史認識の差異に関する問題。
理科
固体の溶解度の違いにより物質を特定させる問題。
27年度
社会
ノーベル平和賞受賞者
マララ・ユスフザイさんのスピーチを読み、
教育の意義を論じる問題。
理科
自由落下運動において落下運動に
抵抗を与える対象を突き止めるための実験
を提案させる問題。
28年度
社会
ある県における満蒙開拓団の移民が生じた、
歴史的・経済的発生原因を各種の資料にもとづいて
分析する問題。
理科
生息環境において生物が
一夫二妻制となる条件を分析する問題。
理科については、
日ごろ学校の授業をきちんと受け、
資料集や教科書を隅々まで読んでいれば
十分に対応可能だと思われる。
あとは、記述の訓練をしていけば、
問題自体はそれほど難問というわけではない。
問題は社会だ。
記述の字数が、
毎年150~200字ほどで、
一見すると文字数が少なくて、
さほど苦労しないように見える。
しかし、この字数の少なさが厄介なのだ。
都立青山高校の問題は、
字数制限がかなりキツく、
大人でも一瞬ウッとなるかもしれない。
この字数の少なさが問題の難しさを
アップさせているのだ。
つまり、余計なことを書いている余地がない。
そして、
この字数制限のなかで一文一文どうしの
論理的なつながりを持たせながら、
的確な言葉で解答を記述していく必要がある。
したがって、
一定の語彙力がないと難しいと感じる人もいるだろう。
対策としては、以下のようにするとよいだろう。
①書くべきことを箇条書きにする。
②因果関係、論理的連関を考えて記述する順番を決定し、
まとめる。
③下書き解答を作成する。
④表現や不要な言い回しがないかをチェックし、
字数に収まるように字句や表現を調整する。
そもそも①において資料・データなどから
何を書くべきかを抽出する作業も
訓練する必要がある。
また、練習の段階では、
字数を気にせずに解答を作ったほうがよい。
そして、
必要な内容を盛り込んだ
仮の解答をある程度作ってから、
どのようにして字数を削っていくか
という作業を訓練していくとよいだろう。
イメージとしては、
粘土で何かを作るとき、
ある程度の形を作ってから、
細部を整えていく感じだ。
長い文章を書くことは実はさほど難しくはない。
文章作成において、
一番難しいのは、短い文章、
言葉でどれだけ的確に表現できるかということだ。
この一番難しい部分を中学生に課すのだから、
都立青山高校のハードルの高さが
わかっていただけただろうか。
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