『都立進学重点校への道』
「(20) 最後のメッセージ」
都立進学重点校の位置付け、
大学受験の状況、
合格するために必要なこと等を
20回に渡って書いてきましたが、
今回が最終回になります。
最後にあたって、
受験生とその保護者の皆様にどうしてもお伝えしたいことを
再度まとめておきたいと思います。
まず、子供たち(特に中1・中2くらいの生徒たち)には
チャレンジ精神を持って取り組んで欲しいと思います。
依然として都立高校を志望する生徒の割合が高い状況が続いていますが、
進学重点校には、大学受験の状況に向けての学習面はもちろん、
それ以外の部分も含めてすばらしい環境が用意されています。
意識が高い生徒も多いため、切磋琢磨して、
充実した高校生活を送れるはずです。
「できるものなら進学重点校に行きたい」と考えているのであれば、
ぜひ臆することなくチャレンジして欲しいと思います。
早い段階から明確に目標を持って取り組んで行けば、
チャンスは出てくるはずです。
ただし、この連載でも書いてきた通り、
高い内申点が必要ですし、英・数・国の3教科は問題がかなり難しく、
理科・社会は高得点が要求されるため、ハードルは決して低くありません。
過去問を解き始めた頃は、挫折感を味わったり、
もう自分には無理だと感じてしまうような場面もあるかもしれません。
過去に合格した先輩たちも、
ほとんどの生徒が同じような状況を経験しています。
その状況の中で、
諦めずに歯を食いしばって頑張ったから合格を勝ち取れたのです。
合格した生徒の多くが、
「あの時諦めていたら今の自分はなかった」というような体験を
語っていることは知っておいてください。
進学重点校に合格するためには、使用する教材や、
勉強の仕方、過去問の取り組み方等で、的確な対策が必要になります。
この部分の上手い下手で、(同じような勉強時間をかけたとしても)
成果に大きな差がつくのです。
そういう意味では、
(特に初期段階での)「情報戦」に負けないように注意してください。
毎年進学重点校に多くの合格者が出ている
塾(校舎)に通っていれば大丈夫だと思いますが、
くれぐれも中学校で成績が良いからと言って安心しないでください。
進学重点校はそういう生徒たちの中での争いになりますし、
記述も含めてハイレベルの学習の蓄積がどのくらいあるかが勝負になります。
最後に、進学重点校を目指すのであれば、
高校受験をゴールとして捉えて取り組むことだけはやめて欲しいと思います。
仮に合格できたとしても、
その後入学してからの学習の取り組みが重要になるのです。
高校入試は、大学入試や、就職等その後の人生設計まで見据えた上での
通過点としての位置付けになるはずです。
その後の人生を夢見ないような目先の目標だけでは、
高校受験でもうまく行かないケースが多いでしょうし、
その後の生活において虚しさが残ってしまうように思います。
もちろん、人生長い目で見た時の目標は、
状況に応じて変わっていくことはあるでしょう。
(というか、変わらない方が少数派です)それはそれでいいのです。
高校入試に立ち向かうにあたって、
将来の自分の可能性について、
ワクワクするような気持ちを持って日々取り組んで欲しいということです。
そうすれば、高校受験を少しでも楽しく充実したものにすることができますし、
受験が終わった時に(結果に関わらず)
自分の成長につなげられる部分が大きくなると思います。
皆さん、ぜひ目標に向かって全力で頑張ってください。
この連載を読んだことによって、「頑張ってみよう」と考えてくれる生徒がいたら、
そんなに嬉しいことはありません。
(文責:GS進学教室 後藤高浩)
株式会社ジー・エス代表取締役
GS進学教室 代表
後藤高浩
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