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都立進学重点校への道

都立進学重点校への道 最終回

15年05月16日

 

『都立進学重点校への道』

「(20) 最後のメッセージ」

 

都立進学重点校の位置付け、
大学受験の状況、
合格するために必要なこと等を
20回に渡って書いてきましたが、

 
今回が最終回になります。

 
最後にあたって、

 
受験生とその保護者の皆様にどうしてもお伝えしたいことを
再度まとめておきたいと思います。

 
まず、子供たち(特に中1・中2くらいの生徒たち)には
チャレンジ精神を持って取り組んで欲しいと思います。

 
依然として都立高校を志望する生徒の割合が高い状況が続いていますが、
進学重点校には、大学受験の状況に向けての学習面はもちろん、
それ以外の部分も含めてすばらしい環境が用意されています。

 
意識が高い生徒も多いため、切磋琢磨して、
充実した高校生活を送れるはずです。

 
「できるものなら進学重点校に行きたい」と考えているのであれば、
ぜひ臆することなくチャレンジして欲しいと思います。

 
早い段階から明確に目標を持って取り組んで行けば、
チャンスは出てくるはずです。

 
ただし、この連載でも書いてきた通り、
高い内申点が必要ですし、英・数・国の3教科は問題がかなり難しく、
理科・社会は高得点が要求されるため、ハードルは決して低くありません。

 
過去問を解き始めた頃は、挫折感を味わったり、
もう自分には無理だと感じてしまうような場面もあるかもしれません。

 
過去に合格した先輩たちも、
ほとんどの生徒が同じような状況を経験しています。

 
その状況の中で、
諦めずに歯を食いしばって頑張ったから合格を勝ち取れたのです。

 
合格した生徒の多くが、
「あの時諦めていたら今の自分はなかった」というような体験を
語っていることは知っておいてください。

 
進学重点校に合格するためには、使用する教材や、
勉強の仕方、過去問の取り組み方等で、的確な対策が必要になります。

 
この部分の上手い下手で、(同じような勉強時間をかけたとしても)
成果に大きな差がつくのです。

 
そういう意味では、
(特に初期段階での)「情報戦」に負けないように注意してください。

 
毎年進学重点校に多くの合格者が出ている
塾(校舎)に通っていれば大丈夫だと思いますが、
くれぐれも中学校で成績が良いからと言って安心しないでください。

 
進学重点校はそういう生徒たちの中での争いになりますし、
記述も含めてハイレベルの学習の蓄積がどのくらいあるかが勝負になります。

 
最後に、進学重点校を目指すのであれば、
高校受験をゴールとして捉えて取り組むことだけはやめて欲しいと思います。

 
仮に合格できたとしても、
その後入学してからの学習の取り組みが重要になるのです。

 
高校入試は、大学入試や、就職等その後の人生設計まで見据えた上での
通過点としての位置付けになるはずです。

 
その後の人生を夢見ないような目先の目標だけでは、
高校受験でもうまく行かないケースが多いでしょうし、
その後の生活において虚しさが残ってしまうように思います。

 
もちろん、人生長い目で見た時の目標は、
状況に応じて変わっていくことはあるでしょう。

 
(というか、変わらない方が少数派です)それはそれでいいのです。

 
高校入試に立ち向かうにあたって、
将来の自分の可能性について、
ワクワクするような気持ちを持って日々取り組んで欲しいということです。

 
そうすれば、高校受験を少しでも楽しく充実したものにすることができますし、
受験が終わった時に(結果に関わらず)
自分の成長につなげられる部分が大きくなると思います。

 
皆さん、ぜひ目標に向かって全力で頑張ってください。

 
この連載を読んだことによって、「頑張ってみよう」と考えてくれる生徒がいたら、
そんなに嬉しいことはありません。

 
(文責:GS進学教室 後藤高浩)

 

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(19) ~進学重点校に合格するために~ その13 グループ作成問題の攻略法③

15年04月29日

 

『都立進学重点校への道』

(19) ~進学重点校に合格するために~ その13 グループ作成問題の攻略法③

 
進学重点校のグループ作成問題は難度が高いので、なかなか高得点を取ることが難しいのです。

 
平成27年度の入試では少し取り易い問題が増えて、
特に数学は(前年までに較べると)平均点が上がる高校が多いと思いますが、
それでも70点取れば十分合格ラインです。

 
早慶付属等の私立難関高校を受験する場合についても同じことが言えますが、
問題が難しい場合は、本質的な学力以外の部分の得点力の上手い下手で、
学力的に似たような力の生徒でも、かなり点数に差がつく場合があります。

 
1つは、問題を解いていく処理スピードです。

 
進学重点校の問題が難しいと言っても、
1教科に2時間も3時間も与えられたら、高得点を取れる生徒はもっと多くなるはずです。

 
あの問題を50分で解かなくてはならないので、
点数を取るのが厳しくなるのです。

 
普段の学習の段階から、
常にスピードと効率性を意識して学習していく必要があります。

 
自宅で学習する時は、
キッチンタイマーのようなものを常に手元に置いて、
「時間が動いている状態」で勉強に取り組むことをお勧めします。

 
時間を気にせずダラダラ学習する癖がついてしまうと、
テストでの処理スピードは上がっていきません。

 
数学の計算、英語・国語の長文を読むこと、
国語の記述等が一番スピードに差がつく部分ですが、
このあたりは時間に追われる訓練を積んでいるかどうかで、
かなりスピードに差がつくのです。

 
もう1つは、問題を解く順番や、捨て問の選び方、
見直しに入るタイミングの巧拙の差です。

 
やはり、解き易い問題から取りかかった方が、
テスト中の精神衛生上もいいですし、
トータルで点数を取りやすいと思います。

 
国語や英語は長文が2題~3題出題されるのですが、
文章のレベル・読みやすさに差がある場合が多いので、
どの問題から取りかかるかを判断できるようになると有利になります。

 
数学は大問ごと・分野ごとに判断することになると思いますが、
一般的には関数や平面図形を先に処理をして、
立体図形を後回しにする生徒が多いのではないでしょうか。

 
過去の問題では、難易度も立体図形が一番高いケースが多いです。

 
また、(3教科の)合格ラインの点数がそんなに高くないということは、
難しい問題(小問)の1問・2問くらいは捨ててもいいことになります。

 
難しい問題に最後までウンウン唸っていて、見直しの時間も取れず、
前半の易しい問題でもミスをしてとりこぼすというような事態は避けなくてはいけません。

 
数学は小問ごとに判断する必要がありますが、
過去の問題では大問の(3)が難しいケースが多いので、
(2)までしっかり解いて、
(3)は捨てて次に進むようなケースが想定されることは知っておいた方がいいでしょう。

 
英語の自由英作文や国語の200~250字の作文については、
配点が10~15点くらいある問題が多いので、
なかなか捨てる勇気が持てないと思います。

 
しかし、あまりにも時間がかかってしまい、結果として点数をもらえないのであれば
(指定の字数に不足する場合は0点となることもあります)、
早い段階でスパッと捨てて、選択肢の問題の吟味等に時間を回す手もあると思います。

 
入試の本番でこのあたりの判断を的確にできるようにするためには、
過去問の数をこなして慣れることによって、
問題を見る眼を養っていく必要があります。

 
お勧めの勉強法は、過去問を解いた後に、
小問ごとに〇(取らなくてはいけない問題)、
△(勝負となる問題)、?(捨ててもよい問題)の印をつけてみることです。

 
それを時々塾の先生に見てもらって、
問題の難易度との齟齬がないかどうかをチェックしてもらうといいでしょう。

 
もちろん、〇の問題の点数と△の問題の点数の半分を足して、
合格ラインを超えられるようでなければ、
合格点を取るのが難しい状況であることは言うまでもありません。

 
(文責:GS進学教室 後藤高浩)

 

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(18) ~進学重点校に合格するために~  その12 グループ作成問題の攻略法②

15年04月17日

『都立進学重点校への道』

「(18)  ~進学重点校に合格するために~  その12 グループ作成問題の攻略法②」

 
進学重点校の入試問題の特徴は、記述問題の割合が多いということです。

 
国語は200字程度の作文の他に数十字の記述問題が3題程度、
英語は難度が高い英作文の他に和訳も含めて1行記述問題が3~4題出題されます。
数学は証明と作図が必ず1題ずつ出題されますが、
それ以外に途中式を書く問題が2~3題あります。

 
記述問題は配点が高い問題が多いので、
ここでどのくらい点数を取れるかで差がつくことは間違いありません。

 
記述問題に強くなるための方法は、
端的に言うと2つしかありません。

 
普段の学習からたくさん書くことを意識することと、
書いたものを(進学重点校の指導実績のある)先生に添削してもらって、
その書き直しを徹底することです。

 
書くことについては、中1のうちから意識して取り組んでいく必要があります。

 
普段の学習の中から、ノートにきちんと途中過程を書いたり、
国語や英語の作文を意識して少し長い記述を積極的に書く習慣をつけることが必要です。

 
中学校ではほとんどそのレベルの問題に接する機会がないので、
その部分に日常的に取り組めるレベルの塾に通うか、
独学する場合も早い段階からそういうレベルの参考書・問題集を使って取り組んでください。

 
中3の夏以降は、実際の過去問に取り組む時間を増やすことが重要です。

 
特に進学重点校のようなタイプの問題は「慣れ」の部分が大きいので、
過去問をこなした数に比例して得点力が伸びて行く場合が多いです。

 
ただしその場合に一番問題となるのは、
「記述の採点をどうするのか?」という点です。

 
国語の作文や自由英作文、数学の証明・途中式等は、
なかなか自分で採点するのが難しいのです。

 
自分で採点すると、どうしても甘くなってしまう傾向があり、
本来ならその後に書き直しをしなくてはならないケースでもスルーしてしまうことになります。

 
それを続けていても、進学重点校レベルの記述の力はついていきません。

 
塾の先生等で、その部分の採点を責任持ってやってくれて
事後のアドバイスをくれる人を確保しておくことがポイントになります。

 
もちろん、進学重点校の出題傾向・問題のレベル・ある程度の採点基準を理解していないと、
対応が難しいことは言うまでもありません。
(毎年、そういうレベルの進学塾に通っていない生徒・保護者の方から受ける相談で一番多いのが、
この部分の相談です)

 
過去問については、特に記述問題について、
ポイントを理解して再度書き直すことが大切です。

 
その上で改めて先生に見てもらって、
満点がもらえるまで何度でも書き直すことが一番効果のある学習方法なのです。

 
(文責:GS進学教室 後藤高浩)

 

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(17) ~進学重点校に合格するために~ その11 グループ作成問題の攻略法①

15年04月08日

 

『都立進学重点校への道』

 

(17)「~進学重点校に合格するために~ その11 グループ作成問題の攻略法①」

 
進学重点校の入試問題は、
英・数・国の3教科でグループ作成問題を使用しています。

 

進学重点校の7校全体で、
各大問ごとに2題ずつ作成した問題の中から、
それぞれの高校で1題ずつを選択することになっています。

 
さらに、大問1題のみ高校独自の問題と差し替えることもできます。

 
完全に自校作成問題を使用していた頃と較べると、
学校独自の色は薄まりましたが、問題が難しいことには変わりはなく、
各教科70点取れば十分に合格点だと言えるレベルです。

 
一応学習指導要領の範囲内での出題ということになっていますが、
中学校の教科書レベルの学習しかしていない生徒は、
まったく歯が立たないはずです。

 
記述問題が多いことと、周辺知識をかなり突っ込んで問われることが特徴的です。

 
特に数学は1問解くのに時間がかかる問題が多く、
かなり高いレベルでの処理能力を身につける必要があります。

 
対策としては、
早慶高等私立最難関レベルの問題を意識して取り組んでいくことが必要です。

 
実際毎年の入試結果を見ていると、
私立最難関レベルとの併願者の方が合格率は高くなっています。

 
私立は滑り止め校だけ受験して、
進学重点校にチャレンジという生徒が苦しい戦いになっている場合が多いのです。

 
ただし、私立最難関校を受験する生徒であっても、
都立進学重点校専用の対策が必要になります。

 
国語の(200字程度の)作文、英語の英作文、
数学の証明・作図が一番典型的ですが、
それ以外の部分でも傾向が私立とは異なる部分が多いのです。

 
まず、過去問対策に「少なくとも半年」は必要だということを認識してください。

 
英語や数学は、中3のすべての単元学習が終了した段階で過去問を1度解いてみてください。

 
その時点で合格点を取れる生徒はほとんどいないと思いますが、
特に数学は計算以外ほとんど手がつかないようなこともあるかもしれません。

 
その状況から訓練を積んで行って、
合格点(60点~70点)を取れるようになるのに、
半年くらいの期間を見ておく必要があるということです。

 
そのことから逆算すると、
中3の学習単元を遅くとも夏休みまでには終了しないといけません。

 
できれば、1学期の時点ですべての単元を終了して、
過去問を1度解いてみた上で、
夏休みの学習に入るくらいのペースで進めるべきだと思います。

 
最終的なゴール地点である問題のレベルを把握しないことには、
それ以降の勉強のイメージが掴めないと思います。

 
毎年、進学重点校に多くの合格実績を輩出している進学塾に通っているのであれば、
そういうカリキュラムが組まれている場合が多いのですが、
そうでない場合は自分で前倒しの学習を進めていく必要があるということです。

 
(文責:GS進学教室 後藤高浩)

 

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(16) ~進学重点校に合格するために~ その10 理科・社会で稼ぐ③

15年03月12日

 

『都立進学重点校への道』

(16)「~進学重点校に合格するために~ その10 理科・社会で稼ぐ③」

 

 
都立高校の理科・社会の入試問題は大変特徴的で、
他県の入試問題とだいぶ形式や難易度が異なります。

 
簡単に言うと、問題文が会話形式だったり、実験の過程を説明してあったりして長く、
資料の数も多くて、それぞれの選択肢の文も長めです。

 
記述式の問題も多く、近年は理科も社会もだいたい3~4題の出題があります。

 
図やグラフを書いたりする問題も必ずと言ってよいほど出題されます。

 
この形式に早めに慣れる必要があります。

 
そういう意味では、中3の夏休みに最新の過去問を解いてみることをお勧めします。

 
それまで理科・社会の学習をきちんとしてきた生徒は、
その時点である程度点数を取れるかもしれません。

 
(英・数・国の3科目については、かなり優秀な生徒でもそんなことはまずありません。
それほど問題の難易度に差があるということです)

 
もしその時点で思うように点数を取れなくても、
出題の形式・問題の難易度等がある程度掴むことができれば、
その後の学習が確実にやりやすくなるでしょう。

 
遅くとも中3の11月くらいからは、本格的な過去問対策に入る必要があります。

 
塾で都立高校の出題形式に合った問題集・プリント等を教材として使用している場合は、
そちらを中心に学習を進めればいいのですが、

 
そうでない場合は、書店で都立高校専用の問題集を理科・社会1冊ずつ購入するか、
実際の過去問を順番に解いて行けばいいと思います。

 
ただし、書店で過去問を購入しても5~6年分しか入っていないので、
それ以前の分を塾の先生にコピーしてもらうか、
古本屋やネット通販で昔の版を購入するかして、
最低でも10年分くらいは用意しておきたいところです。

 
本番では50分時間があるのですが、
練習の段階では最初は40分、次第に時間を減らして行って、
入試直前期は半分の時間(25分)で解き終わるようにするつもりで取り組んでください。

 
都立高校の理科・社会については、
解けるスピードと点数がほぼ比例します。

 
知識が固まって、入試問題の形式に慣れてくれば、
問題を解けるスピードが上がって行きます。

 
採点は自分でやっていいと思いますが、
記述問題はあまり甘く丸をつけないように注意してください。

 
一番重要なのは、点数を出した後の復習です。

 
解いて点数を出したところで終わってしまったら、あまり意味がありません。

 
問題で問われていたことに留まらず、
その関連部分も含めて、何が分かっていなかったのか、
どこでどんなミスをしたのかをしっかり分析しておく必要があります。

 
覚えるべき知識を、その場でしっかり頭に整理してしまうことも必要です。

 
とにかく、過去問の形に早めに慣れることと、
点数(それぞれ90点が目処です)を取れるようになるまで問題演習→復習を繰り返すことが、
都立高校の理社を制覇するためにとても重要なのです。

 
(文責:GS進学教室 後藤高浩)

 

 

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(15) ~進学重点校に合格するために~  その9 理科・社会で稼ぐ②

15年02月10日

 

『都立進学重点校への道』

(15) 「~進学重点校に合格するために~  その9  理科・社会で稼ぐ②」

 
理科・社会に関しても、中3の夏からは本格的な受験勉強をスタートしなくてはなりません。

 
どうしても(問題が難しい)3教科の方に注力したくなってしまう生徒が多いのですが、
入試本番では同じ100点ずつ配点がありますし、
時間をかけた分点数につながりやすいのは理社の方なので、
最初に時間配分を決めてきっちり取り組んで行く必要があります。

 
まず、中3の夏(遅くとも9月くらい)までに、
中3の配当単元の学習を一通り終了してしまう必要があります。

 
社会の公民(特に経済)分野、
理科のエネルギー・食物連鎖・天体
あたりの単元がそれに該当する場合が多いと思います。

 
中学校の進度に合わせて学習を進めていると、
下手をすると3学期までズレ込んでしまう場合があります。

 
そんなペースで学習していたら、入試までに間に合わなくなってしまいます。

 
都立高校の入試で出題率が高い単元が多いこともあり、とても苦しい戦いになってしまうのです。

 
(進学重点校の合格者が多い)進学塾に通っている場合は、
塾のカリキュラムがそういう形になっているので安心だと思いますが、
そうでない場合は、ある程度自分で先取り学習を進める必要があります。

 
中3の夏休み(遅くとも10月くらいまで)にやらなくてはならないことは、
苦手単元の撲滅です。

 
基礎基本で理解できていないことや、
最低限暗記していないとどうにもならないことをそのままにしておくと、
入試対策の学習に入っても、まったく手がつかないことが出てきてしまいます。

 
理科の1分野については、基本原則の理解、理科の2分野と社会については、
重要事項の暗記に時間をかけてください。

 
暗記については、「一問一答集」を使うことをお勧めします。
塾の教材として配付されている場合もあると思いますし、
そうでない場合は書店で早めに購入してください。

 
多くの種類が出ているので、自分で手に取ってみて、
使いやすそうなものを1冊ずつ購入するとよいでしょう。

 
赤シートで隠しながらチェックできるものがお勧めです。

 
中3の冬休みまでに、最低2周りはする必要があると思います。

 
「一問一答集」を完璧にこなしたからと言って、
都立高校の入試問題で点数を取れるようになるわけではありません。

 
しかし、これらの知識は入試問題を解く上での必要条件ではあるのです。

 
そのレベルの知識が固まって、
初めて入試問題で90点を取るための準備が整うのだということを理解してください。

 
(文責:GS進学教室 後藤高浩)

 

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(14) ~進学重点校に合格するために~ その8 理科・社会で稼ぐ①

15年01月15日

 

『都立進学重点校への道』

(14)「~進学重点校に合格するために~ その8 理科・社会で稼ぐ①」

 
前回も触れましたが、進学重点校の入試問題は、
英・数・国の3教科と理・社でかなり問題の難易度・平均点に差があります。

 
3教科は自校作成(進学重点校の中でのグループ作成)問題ですが、
理社は全校共通の問題を使用しているためです。

 
3教科の方は50~60点くらい取れば合格ラインですが、
理社は最低80点、できれば90点を取りたいレベルの問題です。

 
実際、合格者の平均が90点近い高校・年度も少なくありません。

 
入試本番に5教科で合格点を取ることを考えると、
理科・社会で高得点を取ることが必要です。

 
これだけ難易度に差があるので、
3教科で10点上げるのと理社で10点上げるのとではその労力にかなり違いがあります。

 
逆に言うと、理社で失敗してしまうと、
(みんなが高得点を取るので)挽回が難しくなってしまうのです。
進学重点校合格を目指すのであれば、
入試本番で理社は90点取ることを目標に取り組んでいく必要があると言えるでしょう。

 
90点を取るためには、苦手分野を作らず、
万遍なくきちんと学習していく必要があります。

 
1つの単元・分野で15点分の配点があるので、その大問を丸々落としてしまうと、
それだけで90点には届かなくなってしまいます。

 
ケアレスミスにも注意する必要があります。
平均点が高い問題でのミスは、特に大きな痛手となります。

 
問題の読み間違えや、答え方のミスも含めて、
「分かっていたはずなのに点数を取れなかった…」ということのないように注意してください。

 
勉強の進め方で言うと、
中1のうちから中学校の定期テストに合わせて、
きちんと理解・整理していくことです。

 
特に、理科の1分野の力や電流と磁界・化学変化等の単元は、
最初の段階で理解をしてしまわないと、
後々入試の頃までずっとできないまま引きずってしまうことが多いので注意してください。

 
暗記物も、その場その場で覚えていくことが大切です。

 
入試時期までに忘れてしまうこともあると思いますが、
一度覚えたことは、次に覚える時にはかなり少ない労力で覚えられるはずです。

 
都立進学重点校は、英・数・国の入試問題が難しいため、
中1・中2のうちはまず3教科をしっかり固めて、
理科・社会は中3になってから(特に夏以降)
本格的に受験勉強に取り組むという形が一般的だと思います。

 
ただしそれは、中学校の定期テストのレベルの勉強をしっかり進めていることが大前提です。

 
理科・社会に苦手意識を持ってしまったり、
まったく分からない単元を作ってしまったり、
覚えることをサボっていたりすると、
中3になってから追い込んでも間に合わなくなる場合があるので注意してください。

 
(文責:GS進学教室 後藤高浩)

 

 

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(12)~進学重点校に合格するために~ その6 内申点を確保する③

14年12月04日

 

『都立進学重点校への道』

(12)「~進学重点校に合格するために~ その6 内申点を確保する③」

 

 
内申点を確保するためには、定期テストの結果が重要なことは間違いありません。

 
しかし、例えば定期テストで毎回100点を取れば必ず5がつくかというと、
必ずしもそうではないのです。

 
逆に、定期テストの結果が悪ければ5がつくことはまずないので、

 
定期テストで高得点を取ることは、
良い内申点を取るための「必要条件ではあるが十分条件ではない」ということになります。

 
なぜそんなことになるかと言うと、
内申をつける際には、普段の取り組みの様子である「平常点」が加味されるからです。

 
地域や中学校、あるいは担当の先生によって
平常点を重視する度合いにはだいぶ差がありますが、
「観点別評価」が導入されて以降、

 
全体的に平常点を重視する傾向が強くなってきていることは間違いありません。

 
平常点には大きく分けて2つの要素があります。

 
1つは、「宿題・提出物」の状況です。
授業中に答え合わせをする宿題をやっていなかったり、
極端にいい加減にやっているとマイナス点がつく場合があります。

 
教科書やプリントを忘れた場合も同様です。

 
教科書ワークやノート等を提出することになっている場合は、
その提出期限に遅れると間違いなく不利になります。
(先生によっては、期限に1日でも遅れると受け取ってもらえないこともあります。)

 
英語や数学などのワークについては、形が整っていれば、
あまり中身を細かく見られることは少ないようです。

 
とにかく、授業中に使うものを忘れたり、
提出物の期限に遅れることは絶対に避けなくてはなりません。

 
美術や技術家庭では、特に提出物の比重が高くなります。

 
こちらについては、期限までにきちんと提出したかどうかはもちろん、
その出来具合・完成度も問われます。

 
提出日の前日の夜に、お母さんが一生懸命に取り組んでいるというような話をよく聞きます。

 

 
2つ目は、「授業態度」です。
まずは、真面目に取り組んでいるかどうかということです。

 
授業中におしゃべりをしていたり、
内職をしていたり、居眠りをしていて先生に叱られているようだと、
良い内申点はつかないでしょう。

 
以前、「おしゃべりをして周りに迷惑をかけるのはダメだけど、
内職や居眠り等については叱りません」と先生に言われたことを真に受けてそうしていたら、
バッチリ内申点を下げられたという生徒がいました。

 
「叱らないと言っただけだ」というのが先生の言い分でした。

 
もう1つは、授業に臨む上での積極性です。

 
観点別評価の中に、「関心・意欲・態度」という項目があるのですが、
正にこの部分の評価です。(国語の先生に多い気がしますが)

 
授業中の発言回数と内容を閻魔帳にチェックしている先生もいますし、
難しい課題にも一生懸命取り組んでいるかとか、
家で予習・下調べ等に取り組んでいるかとかも含めて、印象点の部分も大きいようです。

 
定期テストの点数の割になかなか内申点がもらえないということに悩んでいた生徒が、
授業中に(ちょっとわざとらしく)頷きながら聞いたり、
先生となるべくアイコンタクトを取るようにして、
目があったら(軽く)微笑むようにしたら、
急に内申点が上がったと言っていたことがとても印象的でした。

 
中学校の先生が、テストの点数や平常点を整理した上で、
5をつけようか4をつけようか迷ったら、
最後は主観・印象でつけることになります。

 
先生たちも人間です。授業中に積極的に取り組んでいたり、
質問に来てくれたり、部活・委員会等で活躍していたりすれば、
最後のひと押しになる場合はあるでしょう。

 
良い内申点を取るためには、先生たちにいい意味で顔と名前を覚えてもらえるように、
中学校生活全般に前向きに取り組むことが必要だと思います。

 
(文責:GS進学教室 後藤高浩)

 

 

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(11)~進学重点校に合格するために~ その5 内申点を確保する②

14年11月26日

 

『都立進学重点校への道』

「(11)~進学重点校に合格するために~ その5 内申点を確保する②」

 

定期テストで点数を取るためのポイントを3つ挙げます。

 
1つ目は、中学校の授業をしっかり聞いてその場で理解し、
授業でやった内容や、解き方・考え方をしっかり吸収することです。

 
塾で学校より先を学習している生徒に多いのですが、
塾でやって分かっているからと言って学校の授業をおろそかにしてしまい、
定期テストで思うような点数を取れない生徒がいます。

 
中学校や先生によっては、
授業でやった通りに解答しないと点数をもらえない場合もありますし、

 
英語や国語は中学校の教科書の本文から出題される問題が多いので、
漢字・英単語の暗記や、本文の暗唱、
授業中に先生が説明したことの復習に時間をかける必要があるのです。

 
そのような勉強を、定期テストの前に慌てて
(極端なことを言うと一夜づけで)やっているようでは、高得点を取るのは難しいと思います。

 
(ただし、矛盾したことを言うようですが、
教科や単元によっては、一夜漬けの暗記が有効な部分があることもまた事実です)

 
一番良いのは、中学校で授業を受けたその日のうちに、
復習も兼ねて考え方の確認や暗記物をコツコツと進めておいて、
定期テストの前に知識漏れ等の再確認をするような形で勉強をしていくことです。

 
進学重点校を目指すレベルの生徒であれば、
この程度の復習はそんなに負担にならずに進めていけるはずです。
(たくさん溜めてしまってから、まとめてやろうとするから大変になるのです)

 
 その際に重要なことは、ノートまとめにあまり時間を使わないことです。

 
(真面目な女子生徒に多いのですが)時間をかけている割に成績が上がらない生徒は、
このタイプが多いようです。

 
2つ目は、理解・暗記だけで終わらずに、
定期テストレベルの問題を数多くこなしておくことです。

 
特に英語や数学・理科の1分野などは、理解できたところで止めてしまうと、
テストで点数を取り切れない場合が多いでしょう。

 
計算や文を書くこと等は、訓練が足りていないと点数にならないのです。

 
教科書準拠のワークや、
中学校で配付されたプリントに取り組むことが中心になると思いますが、
練習量が足りないと感じる場合は、塾の先生に相談してプリントをもらうか、
書店で市販の問題集を購入して取り組むのがいいと思います。

 
3つ目は、定期テスト本番でのミスを撲滅することです。

 
ある程度しっかり勉強したのであれば、
当日のミスのあるなしで差がつくと言っても過言ではありません。

 
特に数学は(問題がつながっていたりして)、
1つのミスで10点以上なくなってしまう場合も珍しくありません。

 
これだけで内申点が1点下がってしまってもおかしくないのです。

 
テスト中の集中力が大きいと思いますが、そういう意味では、
試験前日に徹夜したりして睡眠時間を削ることはあまりお勧めできません。

 
万全の精神状態でテストに臨むことも大切です。
テストの前日や当日に、家族や友達と喧嘩したりしないようにしましょう(笑)。

 
「あまり勉強できていない…」と焦ることはマイナスでしかありません。
やるだけのことをやったら、あとは集中してテストを受けることに意識を向けてください。

 
ここで、直前の演習量が活きてきます。

 
その中で自分がしたミスをしっかり分析して、
テストで同じミスをしないように意識するだけでミスは減るはずです。

 
特に、問題を読み間違えたり、条件を読み落としたり、
解答欄を間違えたりといういわゆる「ケアレスミス」に注意してください。

 
定期テストの場合は時間的に余裕がある場合が多いと思うので、
見直しをしっかりすることも重要です。

 
最後の何分かは、難しい問題1問に時間をかけるよりは、
見直しの時間にあてた方が点数を増やせる可能性が高いです。

 
その際に、ミスをしている前提で、
客観的に第三者的な視点で自分の答案を見る癖をつけておくと、
ミスを発見できる場合が多いようです。

 
ただし、特に知識分野で、2つの答えでどちらか迷った場合は、
最初に浮かんだ方が正解である場合が多い気がします。

 
テストの終了直前に答えを書き直してしまい、後悔している生徒をよく見かけます。

 
(文責:GS進学教室 後藤高浩)

 

 

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(10)~進学重点校に合格するために~ その4 内申点を確保する①

14年11月09日

 

『都立進学重点校への道』

「(10)~進学重点校に合格するために~ その4 内申点を確保する①」

 

何度か書いてきた通り、都立進学重点校に合格するためには、
内申点をしっかり確保しておくことが重要です。

 
特別選考の1割枠(内申点に関係なく入試本番の点数のみで合否が決定する)
がある高校を受験する場合であっても、内申点が高い生徒が合格の可能性が高いのです。

 
2016年度入試からは、この1割枠も廃止になります。
今まで以上に内申点の重要性が増すことは間違いありません。

 
2016年度からの入試改革で、内申点に関してもう1つ大きな変更があります。
「実技教科重視」です。

 
今まで入試科目に含まれていない実技科目(音楽・美術・技術家庭・体育)については、
内申点を1.3倍して主要5教科(英語・数学・国語・理科・社会)と合計することになっていました。

 
2016年度からは、実技科目の点数を2倍することになります。

 
主要5教科25点満点に対して、実技教科が40点満点ですから、
実技教科の内申点の比重がどれだけ高くなるかお分かりいただけると思います。

 
この65点満点の内申点に300/65をかけた点数(300点満点)が、
当日の内申点の持ち点になります。

 
当日の5教科のテストの点数を1.4倍した点数(700点満点)と合計して、
1000点満点での得点が高い順に合格となります。

 
もちろん、オール5に近い方がいいわけですが、

 
一般的には「4が半分5が半分くらい」が

進学重点校を受験できるかどうかのデットラインと言われています。

 
毎年オール4くらいでも合格する生徒はいますが、
入試本番で周りの生徒より余計に点数を取らないとならなくなります。

 
簡単に言ってしまえば、内申点の1点分が本番のテストの4~5点分
(実技科目の1点分はさらに高い)に相当します。

 
オール5の生徒と較べると、
5教科で50点(各教科10点)以上余計に取らないと勝てないのです。

 
このことから考えても、
内申点は「各科目5を取れるように頑張って、(実技科目も含めて)
どうしても苦手な科目でも4をキープすること」が必要です。

 
そのためには、内申点を取るための対策をしっかり立てて取り組んでいかなくてはなりません。

 
まずは、定期テスト(中間・期末)で高得点を取ることです。

 
通常は、90点以上取らないと5はつかないケースが多いですし、
中1の最初のテスト等、平均点が高い場合は100点近い点数が必要な場合があります。

 
実技科目等で、難しい(平均点が低い)テストでも、
80点以上を確保することが条件とされる場合もあります。

 

(文責:GS進学教室 後藤高浩)

 

 

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