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受験情報

(18) ~進学重点校に合格するために~  その12 グループ作成問題の攻略法②

15年04月17日

『都立進学重点校への道』

「(18)  ~進学重点校に合格するために~  その12 グループ作成問題の攻略法②」

 
進学重点校の入試問題の特徴は、記述問題の割合が多いということです。

 
国語は200字程度の作文の他に数十字の記述問題が3題程度、
英語は難度が高い英作文の他に和訳も含めて1行記述問題が3~4題出題されます。
数学は証明と作図が必ず1題ずつ出題されますが、
それ以外に途中式を書く問題が2~3題あります。

 
記述問題は配点が高い問題が多いので、
ここでどのくらい点数を取れるかで差がつくことは間違いありません。

 
記述問題に強くなるための方法は、
端的に言うと2つしかありません。

 
普段の学習からたくさん書くことを意識することと、
書いたものを(進学重点校の指導実績のある)先生に添削してもらって、
その書き直しを徹底することです。

 
書くことについては、中1のうちから意識して取り組んでいく必要があります。

 
普段の学習の中から、ノートにきちんと途中過程を書いたり、
国語や英語の作文を意識して少し長い記述を積極的に書く習慣をつけることが必要です。

 
中学校ではほとんどそのレベルの問題に接する機会がないので、
その部分に日常的に取り組めるレベルの塾に通うか、
独学する場合も早い段階からそういうレベルの参考書・問題集を使って取り組んでください。

 
中3の夏以降は、実際の過去問に取り組む時間を増やすことが重要です。

 
特に進学重点校のようなタイプの問題は「慣れ」の部分が大きいので、
過去問をこなした数に比例して得点力が伸びて行く場合が多いです。

 
ただしその場合に一番問題となるのは、
「記述の採点をどうするのか?」という点です。

 
国語の作文や自由英作文、数学の証明・途中式等は、
なかなか自分で採点するのが難しいのです。

 
自分で採点すると、どうしても甘くなってしまう傾向があり、
本来ならその後に書き直しをしなくてはならないケースでもスルーしてしまうことになります。

 
それを続けていても、進学重点校レベルの記述の力はついていきません。

 
塾の先生等で、その部分の採点を責任持ってやってくれて
事後のアドバイスをくれる人を確保しておくことがポイントになります。

 
もちろん、進学重点校の出題傾向・問題のレベル・ある程度の採点基準を理解していないと、
対応が難しいことは言うまでもありません。
(毎年、そういうレベルの進学塾に通っていない生徒・保護者の方から受ける相談で一番多いのが、
この部分の相談です)

 
過去問については、特に記述問題について、
ポイントを理解して再度書き直すことが大切です。

 
その上で改めて先生に見てもらって、
満点がもらえるまで何度でも書き直すことが一番効果のある学習方法なのです。

 
(文責:GS進学教室 後藤高浩)

 

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株式会社ジー・エス代表取締役

GS進学教室 代表

後藤高浩

八王子市子安町2-1-11

エスポワールサトー2F

TEL:042-655-1851

FAX:042-655-1852

ホームページ https://www.gssk-h.com

(17) ~進学重点校に合格するために~ その11 グループ作成問題の攻略法①

15年04月08日

 

『都立進学重点校への道』

 

(17)「~進学重点校に合格するために~ その11 グループ作成問題の攻略法①」

 
進学重点校の入試問題は、
英・数・国の3教科でグループ作成問題を使用しています。

 

進学重点校の7校全体で、
各大問ごとに2題ずつ作成した問題の中から、
それぞれの高校で1題ずつを選択することになっています。

 
さらに、大問1題のみ高校独自の問題と差し替えることもできます。

 
完全に自校作成問題を使用していた頃と較べると、
学校独自の色は薄まりましたが、問題が難しいことには変わりはなく、
各教科70点取れば十分に合格点だと言えるレベルです。

 
一応学習指導要領の範囲内での出題ということになっていますが、
中学校の教科書レベルの学習しかしていない生徒は、
まったく歯が立たないはずです。

 
記述問題が多いことと、周辺知識をかなり突っ込んで問われることが特徴的です。

 
特に数学は1問解くのに時間がかかる問題が多く、
かなり高いレベルでの処理能力を身につける必要があります。

 
対策としては、
早慶高等私立最難関レベルの問題を意識して取り組んでいくことが必要です。

 
実際毎年の入試結果を見ていると、
私立最難関レベルとの併願者の方が合格率は高くなっています。

 
私立は滑り止め校だけ受験して、
進学重点校にチャレンジという生徒が苦しい戦いになっている場合が多いのです。

 
ただし、私立最難関校を受験する生徒であっても、
都立進学重点校専用の対策が必要になります。

 
国語の(200字程度の)作文、英語の英作文、
数学の証明・作図が一番典型的ですが、
それ以外の部分でも傾向が私立とは異なる部分が多いのです。

 
まず、過去問対策に「少なくとも半年」は必要だということを認識してください。

 
英語や数学は、中3のすべての単元学習が終了した段階で過去問を1度解いてみてください。

 
その時点で合格点を取れる生徒はほとんどいないと思いますが、
特に数学は計算以外ほとんど手がつかないようなこともあるかもしれません。

 
その状況から訓練を積んで行って、
合格点(60点~70点)を取れるようになるのに、
半年くらいの期間を見ておく必要があるということです。

 
そのことから逆算すると、
中3の学習単元を遅くとも夏休みまでには終了しないといけません。

 
できれば、1学期の時点ですべての単元を終了して、
過去問を1度解いてみた上で、
夏休みの学習に入るくらいのペースで進めるべきだと思います。

 
最終的なゴール地点である問題のレベルを把握しないことには、
それ以降の勉強のイメージが掴めないと思います。

 
毎年、進学重点校に多くの合格実績を輩出している進学塾に通っているのであれば、
そういうカリキュラムが組まれている場合が多いのですが、
そうでない場合は自分で前倒しの学習を進めていく必要があるということです。

 
(文責:GS進学教室 後藤高浩)

 

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(16) ~進学重点校に合格するために~ その10 理科・社会で稼ぐ③

15年03月12日

 

『都立進学重点校への道』

(16)「~進学重点校に合格するために~ その10 理科・社会で稼ぐ③」

 

 
都立高校の理科・社会の入試問題は大変特徴的で、
他県の入試問題とだいぶ形式や難易度が異なります。

 
簡単に言うと、問題文が会話形式だったり、実験の過程を説明してあったりして長く、
資料の数も多くて、それぞれの選択肢の文も長めです。

 
記述式の問題も多く、近年は理科も社会もだいたい3~4題の出題があります。

 
図やグラフを書いたりする問題も必ずと言ってよいほど出題されます。

 
この形式に早めに慣れる必要があります。

 
そういう意味では、中3の夏休みに最新の過去問を解いてみることをお勧めします。

 
それまで理科・社会の学習をきちんとしてきた生徒は、
その時点である程度点数を取れるかもしれません。

 
(英・数・国の3科目については、かなり優秀な生徒でもそんなことはまずありません。
それほど問題の難易度に差があるということです)

 
もしその時点で思うように点数を取れなくても、
出題の形式・問題の難易度等がある程度掴むことができれば、
その後の学習が確実にやりやすくなるでしょう。

 
遅くとも中3の11月くらいからは、本格的な過去問対策に入る必要があります。

 
塾で都立高校の出題形式に合った問題集・プリント等を教材として使用している場合は、
そちらを中心に学習を進めればいいのですが、

 
そうでない場合は、書店で都立高校専用の問題集を理科・社会1冊ずつ購入するか、
実際の過去問を順番に解いて行けばいいと思います。

 
ただし、書店で過去問を購入しても5~6年分しか入っていないので、
それ以前の分を塾の先生にコピーしてもらうか、
古本屋やネット通販で昔の版を購入するかして、
最低でも10年分くらいは用意しておきたいところです。

 
本番では50分時間があるのですが、
練習の段階では最初は40分、次第に時間を減らして行って、
入試直前期は半分の時間(25分)で解き終わるようにするつもりで取り組んでください。

 
都立高校の理科・社会については、
解けるスピードと点数がほぼ比例します。

 
知識が固まって、入試問題の形式に慣れてくれば、
問題を解けるスピードが上がって行きます。

 
採点は自分でやっていいと思いますが、
記述問題はあまり甘く丸をつけないように注意してください。

 
一番重要なのは、点数を出した後の復習です。

 
解いて点数を出したところで終わってしまったら、あまり意味がありません。

 
問題で問われていたことに留まらず、
その関連部分も含めて、何が分かっていなかったのか、
どこでどんなミスをしたのかをしっかり分析しておく必要があります。

 
覚えるべき知識を、その場でしっかり頭に整理してしまうことも必要です。

 
とにかく、過去問の形に早めに慣れることと、
点数(それぞれ90点が目処です)を取れるようになるまで問題演習→復習を繰り返すことが、
都立高校の理社を制覇するためにとても重要なのです。

 
(文責:GS進学教室 後藤高浩)

 

 

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(15) ~進学重点校に合格するために~  その9 理科・社会で稼ぐ②

15年02月10日

 

『都立進学重点校への道』

(15) 「~進学重点校に合格するために~  その9  理科・社会で稼ぐ②」

 
理科・社会に関しても、中3の夏からは本格的な受験勉強をスタートしなくてはなりません。

 
どうしても(問題が難しい)3教科の方に注力したくなってしまう生徒が多いのですが、
入試本番では同じ100点ずつ配点がありますし、
時間をかけた分点数につながりやすいのは理社の方なので、
最初に時間配分を決めてきっちり取り組んで行く必要があります。

 
まず、中3の夏(遅くとも9月くらい)までに、
中3の配当単元の学習を一通り終了してしまう必要があります。

 
社会の公民(特に経済)分野、
理科のエネルギー・食物連鎖・天体
あたりの単元がそれに該当する場合が多いと思います。

 
中学校の進度に合わせて学習を進めていると、
下手をすると3学期までズレ込んでしまう場合があります。

 
そんなペースで学習していたら、入試までに間に合わなくなってしまいます。

 
都立高校の入試で出題率が高い単元が多いこともあり、とても苦しい戦いになってしまうのです。

 
(進学重点校の合格者が多い)進学塾に通っている場合は、
塾のカリキュラムがそういう形になっているので安心だと思いますが、
そうでない場合は、ある程度自分で先取り学習を進める必要があります。

 
中3の夏休み(遅くとも10月くらいまで)にやらなくてはならないことは、
苦手単元の撲滅です。

 
基礎基本で理解できていないことや、
最低限暗記していないとどうにもならないことをそのままにしておくと、
入試対策の学習に入っても、まったく手がつかないことが出てきてしまいます。

 
理科の1分野については、基本原則の理解、理科の2分野と社会については、
重要事項の暗記に時間をかけてください。

 
暗記については、「一問一答集」を使うことをお勧めします。
塾の教材として配付されている場合もあると思いますし、
そうでない場合は書店で早めに購入してください。

 
多くの種類が出ているので、自分で手に取ってみて、
使いやすそうなものを1冊ずつ購入するとよいでしょう。

 
赤シートで隠しながらチェックできるものがお勧めです。

 
中3の冬休みまでに、最低2周りはする必要があると思います。

 
「一問一答集」を完璧にこなしたからと言って、
都立高校の入試問題で点数を取れるようになるわけではありません。

 
しかし、これらの知識は入試問題を解く上での必要条件ではあるのです。

 
そのレベルの知識が固まって、
初めて入試問題で90点を取るための準備が整うのだということを理解してください。

 
(文責:GS進学教室 後藤高浩)

 

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(14) ~進学重点校に合格するために~ その8 理科・社会で稼ぐ①

15年01月15日

 

『都立進学重点校への道』

(14)「~進学重点校に合格するために~ その8 理科・社会で稼ぐ①」

 
前回も触れましたが、進学重点校の入試問題は、
英・数・国の3教科と理・社でかなり問題の難易度・平均点に差があります。

 
3教科は自校作成(進学重点校の中でのグループ作成)問題ですが、
理社は全校共通の問題を使用しているためです。

 
3教科の方は50~60点くらい取れば合格ラインですが、
理社は最低80点、できれば90点を取りたいレベルの問題です。

 
実際、合格者の平均が90点近い高校・年度も少なくありません。

 
入試本番に5教科で合格点を取ることを考えると、
理科・社会で高得点を取ることが必要です。

 
これだけ難易度に差があるので、
3教科で10点上げるのと理社で10点上げるのとではその労力にかなり違いがあります。

 
逆に言うと、理社で失敗してしまうと、
(みんなが高得点を取るので)挽回が難しくなってしまうのです。
進学重点校合格を目指すのであれば、
入試本番で理社は90点取ることを目標に取り組んでいく必要があると言えるでしょう。

 
90点を取るためには、苦手分野を作らず、
万遍なくきちんと学習していく必要があります。

 
1つの単元・分野で15点分の配点があるので、その大問を丸々落としてしまうと、
それだけで90点には届かなくなってしまいます。

 
ケアレスミスにも注意する必要があります。
平均点が高い問題でのミスは、特に大きな痛手となります。

 
問題の読み間違えや、答え方のミスも含めて、
「分かっていたはずなのに点数を取れなかった…」ということのないように注意してください。

 
勉強の進め方で言うと、
中1のうちから中学校の定期テストに合わせて、
きちんと理解・整理していくことです。

 
特に、理科の1分野の力や電流と磁界・化学変化等の単元は、
最初の段階で理解をしてしまわないと、
後々入試の頃までずっとできないまま引きずってしまうことが多いので注意してください。

 
暗記物も、その場その場で覚えていくことが大切です。

 
入試時期までに忘れてしまうこともあると思いますが、
一度覚えたことは、次に覚える時にはかなり少ない労力で覚えられるはずです。

 
都立進学重点校は、英・数・国の入試問題が難しいため、
中1・中2のうちはまず3教科をしっかり固めて、
理科・社会は中3になってから(特に夏以降)
本格的に受験勉強に取り組むという形が一般的だと思います。

 
ただしそれは、中学校の定期テストのレベルの勉強をしっかり進めていることが大前提です。

 
理科・社会に苦手意識を持ってしまったり、
まったく分からない単元を作ってしまったり、
覚えることをサボっていたりすると、
中3になってから追い込んでも間に合わなくなる場合があるので注意してください。

 
(文責:GS進学教室 後藤高浩)

 

 

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(13)難関高校受験のための学習塾選びのポイント その2

15年01月15日

 

『難関高校入試英語ぶっちゃけ秘話』

「(13)難関高校受験のための学習塾選びのポイント その2」

 

さて、次に塾選びのポイント「その2!」なわけなんですけれども、
これは「長時間学習ができる塾かどうかということ」を、
是非とも挙げておきたいと思います。

 
すなわち、「自習室が付いている塾」が、この場合ベストです。

 
もちろん、自習室がなくとも、
宿題や時間外補習等で実力をつけていこうという集団型の塾も、
中には存在します。

 
そして、そうした「難関校向けの本気の取り組み」というのは、
通常授業以外のところに、如実に表れてくるものなんですよ。

 
ですから、
「通常授業以外に、お宅ではどんな特別なイベントをなさっていますか?」
なんて、聞かれてもよろしいんじゃないでしょうか。

 
我々集団型個別指導の塾の立場からすれば、
この長時間学習こそが、生徒を一気に伸ばそうとする場合、
かなり有効な手段になってくるわけです。

 
特に、上位生に追いつかせたい場合、こうした手立ては特に有効です。

 
(例えばワタシの運営している塾グループでは、
どの校舎も1コマが2時間半授業になっています。
また、それを2コマ、3コマと、連続して取られる場合も珍しくありません。
もちろん、料金はそれなりにかかりますが)

 
ですから、ぶっちゃけて言ってしまえば、
そういった生徒間の才能とか経験の差をですね、
我々の力でもって、すなわち、教室を半日から一日提供し、
ガンガン猛勉強をさせるという力技で、埋めようとしているわけなんです。

 
でもって、上位の生徒との得点的な差を縮め、さらに逆転し、
イッキに合格まで狙おうというのが、
間違いなく「強い塾の生徒の育て方」だと思っています。

 
英語で言うなら、ワタシなんかの場合、
入試に必要な英文法を一日で習得させたり、
長文演習をひたすら一日中やったりとか、
ホント、目一杯時間を使ってやらせてますね。

 
ま、これらのことは、文章の上ではわかりにくいと思いますので、
全部「やればわかる!」ということだと思って下さい笑

 
また、こうした長時間指導や合宿指導を取り入れてる塾さん、
近年では増えてる感じがしますし、
「塾の本気度」を測る目安として、ぜひ皆さん覚えておいて下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

山本ヒサオ'

難関高校&大学入試専門塾「練達会」主宰

エール出版刊『秘伝のセンター英語』著者

ホームページ https://www.zeal-yes.com/index.php

 

(12)難関高校受験のための学習塾選びのポイント その1 の巻

14年12月25日

 

『難関高校入試英語ぶっちゃけ秘話』
(12)「難関高校受験のための学習塾選びのポイントその1の巻」

 

さて、これまでいろいろぶっちゃけできたところで、
いよいよ今回からは

 

「どうしたら難関高校の英語が解けるのか?」を語っていくのと同時に、
それを達成させるための「学習塾選び」についても、
ぶっちゃけていきたいと思っています。

 

この前から言ってきたように、難関高校の英語というものが、
実に高校内容を含む入試であることが、攻略に向けての、
まず第一のキーポイントだと思います。

 

であるならば、これを単純に言うと、
「高校内容を先取りすればいい」ということですね。

 

しかし、それを学習塾が教えるには、日頃から高校生を指導しておく必要がある、
あるいは高校生向け指導ツールを使って生徒を導いてやればいい、
という話をずっとしてきました。

 

もちろんそれには、
塾長先生自体の実力もなくてはならないということもお話ししてきました。

 

また、それは塾長先生にその実力がなくとも、
この私にとっての理系教科がそうであるように、
英語でそういう凄腕の先生を雇い入れ、その人の指導の下に、
生徒たちの実力を向上させていけばいいという認識も示しました。

 

おそらく学習塾というのは、そうやって人材が増えていくものだし、
またそうした人材、またはツールが充実している学習塾であることを、
保護者の方はまず調べ、見極められるべきだと思います。

 

学習塾というものは、そうやって成長していくものなんですが、
それにはある程度の時間が必要です。

 

その塾をより良いものにするために、試行錯誤を繰り返した末の結果が、
今ある学習塾の姿でありスタイルであるからです。

 

ですから、ついでに言っておきますが、
雨後の筍のようにニョキニョキ生えてくるような新興塾というのは、
お子さんを通わせない方が、わたしは無難だと思っています。

 

なぜなら、そうしたノウハウが根付くまでには相当の時間がかかるからです。
そしてまた、そうした学習塾は裏づけがないために、
マトモな高校にすら、合格させることが出来ません。

 

私の知り合いに、ある新興団地に住まわれている主婦の方がいるのですが、
その方から聞いた話なんですけれども、その地域には学習塾が1つしかないそうです。

 

しかもそれが先ほどから申し上げている新興の学習塾さんなんです。
そしてその塾が初めて受験生を送り出した年、
なんと全員が第一志望校に不合格するという、
実に恐ろしいことが起こってしまったのでした。

 

今、その方はクルマで50分かかる私の塾に通って来られています。

 

え?だったら、そういう塾の良し悪しを調べるのに、具体的にどうすればいいかって?

 

それは、簡単ですよ。これまで示してきた内容を、
電話での問い合わせの際に、1つ1つ保護者の皆さんが符合させていけばいいのです。

 

そこで気をつけたいのは、
その塾長先生がまず英語の指導者であるかどうかということと、

 

2つ目は、お子さんが理系科目が苦手で、
選びたい学習塾の塾長先生が理系の先生の時、

 

その学習塾の英語の先生が、
塾長が雇い入れた「ただのアルバイト講師」でないかどうかという点です。

 

つまり、理系の先生が塾長の総合塾においては、
英語の先生がその塾長先生の右腕か、
あるいはそれに相当するくらいの地位にある人でなくてはいけないんじゃないかと、
私は思っています。

 

これは、今までいろんな学習塾を見てきて私が感じたことです。

 

ということで、難関高校受験のための学習塾選びのポイントその1。

 

「高校英語を指導できる先生がいるか?」

 

まず、これが最上位にきますね。これが絶対条件とまでは言いませんが、
これがある学習塾は、私が親の立場であるなら、
まず間違いなくその後の大学受験でもお願いしたいと思っています。

 

なぜなら受験の諺にもあるように「英語を制する者は受験を制する」からです。

 

 

 

 

 

 

 

 

山本ヒサオ'
難関高校&大学入試専門塾「練達会」主宰
エール出版刊『秘伝のセンター英語』著者
ホームページ https://www.zeal-yes.com/index.php

 

(12)~進学重点校に合格するために~ その6 内申点を確保する③

14年12月04日

 

『都立進学重点校への道』

(12)「~進学重点校に合格するために~ その6 内申点を確保する③」

 

 
内申点を確保するためには、定期テストの結果が重要なことは間違いありません。

 
しかし、例えば定期テストで毎回100点を取れば必ず5がつくかというと、
必ずしもそうではないのです。

 
逆に、定期テストの結果が悪ければ5がつくことはまずないので、

 
定期テストで高得点を取ることは、
良い内申点を取るための「必要条件ではあるが十分条件ではない」ということになります。

 
なぜそんなことになるかと言うと、
内申をつける際には、普段の取り組みの様子である「平常点」が加味されるからです。

 
地域や中学校、あるいは担当の先生によって
平常点を重視する度合いにはだいぶ差がありますが、
「観点別評価」が導入されて以降、

 
全体的に平常点を重視する傾向が強くなってきていることは間違いありません。

 
平常点には大きく分けて2つの要素があります。

 
1つは、「宿題・提出物」の状況です。
授業中に答え合わせをする宿題をやっていなかったり、
極端にいい加減にやっているとマイナス点がつく場合があります。

 
教科書やプリントを忘れた場合も同様です。

 
教科書ワークやノート等を提出することになっている場合は、
その提出期限に遅れると間違いなく不利になります。
(先生によっては、期限に1日でも遅れると受け取ってもらえないこともあります。)

 
英語や数学などのワークについては、形が整っていれば、
あまり中身を細かく見られることは少ないようです。

 
とにかく、授業中に使うものを忘れたり、
提出物の期限に遅れることは絶対に避けなくてはなりません。

 
美術や技術家庭では、特に提出物の比重が高くなります。

 
こちらについては、期限までにきちんと提出したかどうかはもちろん、
その出来具合・完成度も問われます。

 
提出日の前日の夜に、お母さんが一生懸命に取り組んでいるというような話をよく聞きます。

 

 
2つ目は、「授業態度」です。
まずは、真面目に取り組んでいるかどうかということです。

 
授業中におしゃべりをしていたり、
内職をしていたり、居眠りをしていて先生に叱られているようだと、
良い内申点はつかないでしょう。

 
以前、「おしゃべりをして周りに迷惑をかけるのはダメだけど、
内職や居眠り等については叱りません」と先生に言われたことを真に受けてそうしていたら、
バッチリ内申点を下げられたという生徒がいました。

 
「叱らないと言っただけだ」というのが先生の言い分でした。

 
もう1つは、授業に臨む上での積極性です。

 
観点別評価の中に、「関心・意欲・態度」という項目があるのですが、
正にこの部分の評価です。(国語の先生に多い気がしますが)

 
授業中の発言回数と内容を閻魔帳にチェックしている先生もいますし、
難しい課題にも一生懸命取り組んでいるかとか、
家で予習・下調べ等に取り組んでいるかとかも含めて、印象点の部分も大きいようです。

 
定期テストの点数の割になかなか内申点がもらえないということに悩んでいた生徒が、
授業中に(ちょっとわざとらしく)頷きながら聞いたり、
先生となるべくアイコンタクトを取るようにして、
目があったら(軽く)微笑むようにしたら、
急に内申点が上がったと言っていたことがとても印象的でした。

 
中学校の先生が、テストの点数や平常点を整理した上で、
5をつけようか4をつけようか迷ったら、
最後は主観・印象でつけることになります。

 
先生たちも人間です。授業中に積極的に取り組んでいたり、
質問に来てくれたり、部活・委員会等で活躍していたりすれば、
最後のひと押しになる場合はあるでしょう。

 
良い内申点を取るためには、先生たちにいい意味で顔と名前を覚えてもらえるように、
中学校生活全般に前向きに取り組むことが必要だと思います。

 
(文責:GS進学教室 後藤高浩)

 

 

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(11)中の情報が流れてこない塾は危険ですの巻

14年12月04日

 

『難関高校入試英語ぶっちゃけ秘話』 

「(11)中の情報が流れてこない塾は危険ですの巻」

 
学習塾の先生というのは、ピンからキリまであって、

 
その中には探究心のある先生、
私なんぞからでも、根掘り葉掘り聞きたいと思うタイプの人
(聞いてこなくても、この人よく知ってんなーという「したたかタイプ」の人)もいれば、
素通りする人もいます。

 
もちろん、その人に元々の実力があれば、それは全く問題ないのです。

 
実績を出し、その塾も地域ではその名をとどろかせていることでしょう。
そうした人は、私も尊敬しています。

 
しかし、こないだから言っている看板だけの塾、
すなわち大手塾は宣伝だけがうまいけれども、
どんな人がどんなふうに教えてくれるのか?という、
中の情報が流れて来ない塾は危険です。

 
当たり前ですよね。規模が拡大する分、
ポリシーは薄まり、実際に生徒のためにこうやってやろう、
こうして動いてやろうという気概は減ります。

 
いくら、広告で名文を書いても、
書いた当人だけが素晴らしい場合がほとんどで、

 
多くの末端ヒラ講師までに、
そのポリシーが浸透しているなんてことは一切ありません。

 
私も経験がありますが、中には月給泥棒クラスの先生もゴマンといます。

 
子どもをそうした、ただのヒラ講師の集まりに通わせるのは、
やはりリスクが伴うと私は思っています。

 
信頼に足るような幹部の先生も、忙しかったりして、
子供のほうを向いてない場合もありますからね。

 
それは、その人の発する空気でわかります。

 
特に名門公立高校に、
下位から逆転合格をさせたいというニーズに合わせる事は間違いなく不可能でしょう。

 
もうこれ、めちゃくちゃ手間がかかるからです笑

 
もともと勉強が出来る生徒を片っ端から集めて、
その上位勢が名門校に入り、

 
後は「よくがんばったね」で壊してしまうというのが大概のオチです笑…

 
いや、笑えませんけどね。

 
月謝の高いプロ家庭教師も、ピンからキリまでありますから、
事前にそれを確かめて、本当のホンモノの先生がやってくるのか、
それともフリーターに毛が生えてる人がやってくるのかは、
親御さんが見極めるしかないのが現状です。

 
ちなみに、この私も神奈川県でプロ家庭教師として、
自分で自分を派遣したことがあります笑

 
その時は兄弟を同時にみていたのですが、
このときの時給は1万円(!)1回3時間…その他にも毎日無料メール指導と、
まぁ徹底してやりました。

 
そして半年後、この2人が、
なんと同時に学年2位になるという凄まじい結果が出たのも、
また事実としてお伝えしておきましょう。

 
本気の講師が本気で指導するとこうなるんだ、
という好例だと、自分自身勝手に思っております笑
(家庭教師は、現在ではやっておりません笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

山本ヒサオ'

難関高校&大学入試専門塾「錬達会」主宰

エール出版刊『秘伝のセンター英語』著者

ホームページ https://www.zeal-yes.com/index.php

 

(11)~進学重点校に合格するために~ その5 内申点を確保する②

14年11月26日

 

『都立進学重点校への道』

「(11)~進学重点校に合格するために~ その5 内申点を確保する②」

 

定期テストで点数を取るためのポイントを3つ挙げます。

 
1つ目は、中学校の授業をしっかり聞いてその場で理解し、
授業でやった内容や、解き方・考え方をしっかり吸収することです。

 
塾で学校より先を学習している生徒に多いのですが、
塾でやって分かっているからと言って学校の授業をおろそかにしてしまい、
定期テストで思うような点数を取れない生徒がいます。

 
中学校や先生によっては、
授業でやった通りに解答しないと点数をもらえない場合もありますし、

 
英語や国語は中学校の教科書の本文から出題される問題が多いので、
漢字・英単語の暗記や、本文の暗唱、
授業中に先生が説明したことの復習に時間をかける必要があるのです。

 
そのような勉強を、定期テストの前に慌てて
(極端なことを言うと一夜づけで)やっているようでは、高得点を取るのは難しいと思います。

 
(ただし、矛盾したことを言うようですが、
教科や単元によっては、一夜漬けの暗記が有効な部分があることもまた事実です)

 
一番良いのは、中学校で授業を受けたその日のうちに、
復習も兼ねて考え方の確認や暗記物をコツコツと進めておいて、
定期テストの前に知識漏れ等の再確認をするような形で勉強をしていくことです。

 
進学重点校を目指すレベルの生徒であれば、
この程度の復習はそんなに負担にならずに進めていけるはずです。
(たくさん溜めてしまってから、まとめてやろうとするから大変になるのです)

 
 その際に重要なことは、ノートまとめにあまり時間を使わないことです。

 
(真面目な女子生徒に多いのですが)時間をかけている割に成績が上がらない生徒は、
このタイプが多いようです。

 
2つ目は、理解・暗記だけで終わらずに、
定期テストレベルの問題を数多くこなしておくことです。

 
特に英語や数学・理科の1分野などは、理解できたところで止めてしまうと、
テストで点数を取り切れない場合が多いでしょう。

 
計算や文を書くこと等は、訓練が足りていないと点数にならないのです。

 
教科書準拠のワークや、
中学校で配付されたプリントに取り組むことが中心になると思いますが、
練習量が足りないと感じる場合は、塾の先生に相談してプリントをもらうか、
書店で市販の問題集を購入して取り組むのがいいと思います。

 
3つ目は、定期テスト本番でのミスを撲滅することです。

 
ある程度しっかり勉強したのであれば、
当日のミスのあるなしで差がつくと言っても過言ではありません。

 
特に数学は(問題がつながっていたりして)、
1つのミスで10点以上なくなってしまう場合も珍しくありません。

 
これだけで内申点が1点下がってしまってもおかしくないのです。

 
テスト中の集中力が大きいと思いますが、そういう意味では、
試験前日に徹夜したりして睡眠時間を削ることはあまりお勧めできません。

 
万全の精神状態でテストに臨むことも大切です。
テストの前日や当日に、家族や友達と喧嘩したりしないようにしましょう(笑)。

 
「あまり勉強できていない…」と焦ることはマイナスでしかありません。
やるだけのことをやったら、あとは集中してテストを受けることに意識を向けてください。

 
ここで、直前の演習量が活きてきます。

 
その中で自分がしたミスをしっかり分析して、
テストで同じミスをしないように意識するだけでミスは減るはずです。

 
特に、問題を読み間違えたり、条件を読み落としたり、
解答欄を間違えたりといういわゆる「ケアレスミス」に注意してください。

 
定期テストの場合は時間的に余裕がある場合が多いと思うので、
見直しをしっかりすることも重要です。

 
最後の何分かは、難しい問題1問に時間をかけるよりは、
見直しの時間にあてた方が点数を増やせる可能性が高いです。

 
その際に、ミスをしている前提で、
客観的に第三者的な視点で自分の答案を見る癖をつけておくと、
ミスを発見できる場合が多いようです。

 
ただし、特に知識分野で、2つの答えでどちらか迷った場合は、
最初に浮かんだ方が正解である場合が多い気がします。

 
テストの終了直前に答えを書き直してしまい、後悔している生徒をよく見かけます。

 
(文責:GS進学教室 後藤高浩)

 

 

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