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都立推薦入試小論文の極意 都立日比谷高校シリーズ(8)

22年01月07日

 

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令和3年度 東京都立日比谷高校 

推薦選抜にもとづく選抜 小論文

 

―解答への導き―

問題はこちらより。

http://www.hibiya-h.metro.tokyo.jp/SelectedEntrants/TestTheme.html

解答例

https://note.com/polly82jp/n/nbbb317d68d0e

 

こちらの記事も読んでおきましょう!

・都立日比谷高校 推薦入試小論文の極意

https://doctor-of-philosophy1982.amebaownd.com/posts/713391

・都立日比谷高校 推薦入試小論文の肝

https://doctor-of-philosophy1982.amebaownd.com/posts/2854141

 

〈総評〉

ついに日比谷でもSDGsが出ました。今さら感がなきにしもあらずですが、そこは天下の日比谷です。SDGsにおけるトレードオフという非常に現実的な問題を考えさせたり、国家レベルでのSDGsに対する国際貢献のあり方を問う問題は、非常に骨太な出題だったといえます。解答に当たっては、SDGsに対する一定の理解があることが前提とされていますので、やはり日比谷高校を目指す生徒は、学校での勉強はもちろんのこと、広く社会や世界的問題に日ごろから関心を持ち、ニュースや新聞にも十分に触れておく必要があるといえます。

 

 

問1

SDGsが抱えるトレードオフの問題について考えさせる問題でした。SDGsの達成には、「トレードオフ」の解消が必要とされます。「トレードオフ」とは、何かを選ぶ際に他の何かを犠牲にする状況を指します。たとえば、高齢者への福祉を優先して政府の予算を使えば、若者の教育のための予算が減ります。逆もしかりです。したがって、SDGsの17のゴールの間において、経済・環境・社会といった3つの要素間でもトレードオフの問題が発生します。これまで資本主義社会においては、費用対効果という大義名分によって、最も高い成果をあげるところに資源を集中投資する傾向がありました。しかし、それによって犠牲にされた人々が置き去りにされてきました(オリンピックの実現のために、地域の居住者の立ち退きを迫るなど)。どのようなトレードオフが存在し、どうすれば解消できるのか。その問題発見こそがSDGs達成への第一歩であるといえます。

 

さて、問題は字数が非常にタイトですので、余計なことを書いている余地はありません。したがって、「良い影響が及ぶ目標は、~~~~~である。というのも、〇○○だからだ。他方で、悪い影響が及ぶ目標は×××である。なぜなら、▽▽▽だからである。」といった端的な表現で説明する必要があるといえます。

 

 

問2

「図2、図3から現在の日本が世界をリードしてその取組を発信できる目標を示し、その目標を選んだ理由及び、具体的に日本がどのような取組を行い国際社会に貢献していくことができるのか」が問われている問題でした。まずは、設問をよく読み(絶対に最低でも3回は設問を読みましょう!)、解答に当たって何を記述する必要があるのか正確に把握しましょう。大きく以下の二点について、二段落構成で論述できるとよいでしょう。

 

①どの目標を選択するのかについて理由とともに説明する必要があります。目標を選択した合理的理由を図のなかから見出す必要があります。大事なのは「現在の日本が世界をリードしてその取組を発信できる目標」ですので、二つの図からどの目標ならば日本が世界をリードできるといえるのか分析し、その理由を説明する必要があります。世界をリードするには、日本がすでにある程度実績があることが評価されていたり、現在も目標達成に向けて順調に成果を上げている目標を選択することが妥当だと判断できると思います。

 

②具体的に日本がどのような取組を行い国際社会に貢献していくことができるのか、説明する必要があります。日本には具体的に何ができるのか、理由・根拠とともに説明しましょう。この手の問題だとすぐに「発展途上国に資金援助します」と書いてくる答案を腐るほど見ます。資金援助なんてとっくの昔からさんざんやっているのです。そんな提案を日比谷は求めていません。トレードオフが生じないような骨太な対策を考えて、説明する必要があります。また、日本としても世界をリードできるような取組を挙げ、なぜそうした取組が日本に可能であるのか、あるいは日本の得意技であるのかを理由として説明できるとよいでしょう。

 

 

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