そろそろ推薦入試を受けるために、
小論文の準備を本格的に始めている人が
たくさんいると思います。
そして、日比谷高校の推薦受験予定者の諸君。
見たかい、問題を。
問題はこちら
https://www.hibiya-h.metro.tokyo.jp/html/jikoumondai.html
たとえば昨年、H29年度小論文の問題。
各国の社会保障制度を比較検討したうえで、
我が国の社会保障における給付と負担のバランスを
どうすべきかを問う、中学生には超ヘヴィな問題。
これを見て、楽勝じゃん、すぐに書けそう!
という人はほとんどいないと思う。
このまえH29年度の小論文を、
日比谷高校の名前は伏せて、
高校生3年生に解答してもらったんです。
どうなったと思います?
書けませんでした!(チーン。)
今度は、こっそり大学生にも解答してもらいました。
かろうじて書けましたが、
内容は全然ダメ。
訓練しないと大学生でも解答は難しいのです。
それぐらい難しいんですよ。
しかし、対策は可能です。
十分な準備をして
推薦入試に臨みましょうね。
さて、日比谷高校の推薦小論文の
評価の観点は以下のとおり。
■出題の意図を的確に把握する力
■資料を正しく分析し、考察する力
■根拠を明確にして自分の意見を的確に表現する力
■文章を論理的に構成する力
以上の力を鍛えていく必要があります。
今回は、
文章を論理的に構成する力
についてアドバイスを。
小論文における論理性は、
日比谷高校の小論文以外でも必須です。
「理解に基づく自己の所見をどのように
論理的に構成するか(構成力)」
(慶應大学法学部論述力試験より)
大学入試でも求められますからね。
さて、中学生のみなさんはどうやって、
論理的な文章を書いたらいいでしょうか。
―二つの論理―
通常、論理的と言うと、「A→B→C→D」の
「→」の部分を指し、この「→」の部分の筋が
通っていることを考えると思います。
基本的にはそういう理解でいいと思います。
この「→」をどうやってつなごうか。
「→」の部分は、適切な接続詞を
用いて表現していくよね!
「AだからB。けれども、C。それゆえ、D。」
とこんな具合だ。
だから、
論理的な文章を書くというのは、
接続詞を適切に用いて、
文と文、段落と段落をつないでいくことです。
しかし、論理にはもう一つの意味があります。
論理(logic)という言葉は、もともとギリシャ語
のロゴス(logos)=「ことば」という意味に由来します。
もう一つの論理とは、自分の考えている事柄の範囲の
内と外を、言葉によってはっきりさせることです。
自分の用いる言葉を明確にして考えることも、
もう一つの論理としてとても大事です。
言葉を明確にするとは具体的には、以下の2点です。
①対象を言葉にする(イメージではなく言語化する)
②言葉の輪郭をはっきりさせる
(言葉の意味を曖昧なまま放置しない)
自分が小論文で使う言葉の意味は明確にして、
論述をしましょう。
自分でもわけのわかっていない言葉を
どこかで聞いたからと言って、
それっぽく使うのはダメですからね。
次回は、冒頭にも述べた
H29年度の日比谷高校の小論文について
解答の導きをお伝えしたいと思います。
雄飛教育グループ
AO・推薦入試小論文専門塾 潜龍舎 プロデュース
【哲学博士による都立推薦小論文道場】
担当 佐藤陽祐
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