『都立進学重点校への道』
(14)「~進学重点校に合格するために~ その8 理科・社会で稼ぐ①」
前回も触れましたが、進学重点校の入試問題は、
英・数・国の3教科と理・社でかなり問題の難易度・平均点に差があります。
3教科は自校作成(進学重点校の中でのグループ作成)問題ですが、
理社は全校共通の問題を使用しているためです。
3教科の方は50~60点くらい取れば合格ラインですが、
理社は最低80点、できれば90点を取りたいレベルの問題です。
実際、合格者の平均が90点近い高校・年度も少なくありません。
入試本番に5教科で合格点を取ることを考えると、
理科・社会で高得点を取ることが必要です。
これだけ難易度に差があるので、
3教科で10点上げるのと理社で10点上げるのとではその労力にかなり違いがあります。
逆に言うと、理社で失敗してしまうと、
(みんなが高得点を取るので)挽回が難しくなってしまうのです。
進学重点校合格を目指すのであれば、
入試本番で理社は90点取ることを目標に取り組んでいく必要があると言えるでしょう。
90点を取るためには、苦手分野を作らず、
万遍なくきちんと学習していく必要があります。
1つの単元・分野で15点分の配点があるので、その大問を丸々落としてしまうと、
それだけで90点には届かなくなってしまいます。
ケアレスミスにも注意する必要があります。
平均点が高い問題でのミスは、特に大きな痛手となります。
問題の読み間違えや、答え方のミスも含めて、
「分かっていたはずなのに点数を取れなかった…」ということのないように注意してください。
勉強の進め方で言うと、
中1のうちから中学校の定期テストに合わせて、
きちんと理解・整理していくことです。
特に、理科の1分野の力や電流と磁界・化学変化等の単元は、
最初の段階で理解をしてしまわないと、
後々入試の頃までずっとできないまま引きずってしまうことが多いので注意してください。
暗記物も、その場その場で覚えていくことが大切です。
入試時期までに忘れてしまうこともあると思いますが、
一度覚えたことは、次に覚える時にはかなり少ない労力で覚えられるはずです。
都立進学重点校は、英・数・国の入試問題が難しいため、
中1・中2のうちはまず3教科をしっかり固めて、
理科・社会は中3になってから(特に夏以降)
本格的に受験勉強に取り組むという形が一般的だと思います。
ただしそれは、中学校の定期テストのレベルの勉強をしっかり進めていることが大前提です。
理科・社会に苦手意識を持ってしまったり、
まったく分からない単元を作ってしまったり、
覚えることをサボっていたりすると、
中3になってから追い込んでも間に合わなくなる場合があるので注意してください。
(文責:GS進学教室 後藤高浩)
株式会社ジー・エス代表取締役
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後藤高浩
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