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受験情報

(4)ぶっちゃけ、あんたの話が一番心に引っかかるの巻

14年09月27日

 
『難関高校入試英語ぶっちゃけ秘話』
 
「(4)ぶっちゃけ、あんたの話が一番心にひっかかるの巻」
 
まあ、前回はぶっちゃけ言い切ってしまいましたけれども、
これが嘘偽りない、難関高校入試を標榜する塾講師のホンネです。
 
ま、これ、趣味の領域と言っても良いくらいです。
 
それでも私は、親御さん達からこう言われます。
 
「でも、お高いんでしょう?」
 
と笑
 
「いや、これでも安くしている方なんですがね笑」
 
とその場ではごまかしているのですが、いや、ごまかしてなどいません!
こっちもギリギリの値段でやっているのは間違いないからです。
 
それでも、高額なホンモノの家庭教師をガンガンつけている、
一部の富裕層の親御さんには、ぶっちゃけかなわないでしょう。
 
(話は逸れますが、そういう本物のプロの家庭教師って、本当にいますよ?
実際、私のところにもプロ家庭教師上がりの物凄い先生がいます)
 
我々一般層の人間には、一般層なりの戦い方があるんじゃないかと思います。
 
それは、ある程度通いやすくて、「ものすごく優秀な」先生を探すということです!
 
私に電話かけてきて、あれやこれや根掘り葉掘り聞いた上で、
ある時こんな事を仰ったお父様がいました。
 
「色々な塾に電話してみたが、ぶっちゃけあんたの話が一番心に引っかかる」
 
なんと、親御さんにぶっちゃけられましたよ笑

 

 

 

 

 

 

 

 

山本ヒサオ'

難関高校&大学入試専門塾「錬達会」主宰

エール出版刊『秘伝のセンター英語』著者

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(6)進学重点校の大学進学実績はなぜ改善できたのか?<その4>

14年09月19日

 

『都立進学重点校への道』

(6)進学重点校の大学進学実績はなぜ改善できたのか?<その4>

 

もちろん、高校内部の直接的な受験指導体制についても、

進学重点校に指定されてから大きく変化しました。

 

高校による濃淡はありますが、ひと言でいうと

「学校を挙げて難関大学に合格させる」という意図が随所に垣間見えるようになりました。

 

私立の中高一貫校に較べて、カリキュラム進度が極端に速いわけではありませんが、

高1のうちから大学入試を意識してハイレベルな授業が行われていますし、

 

高3になると「実際の入試問題でどうやって点数を取るのか」という点に

的を絞った授業が展開されています。

 

先生たちから日常的に、

「(学校の授業以外で)1日に〇時間以上の学習時間を確保するように」と

うるさく言われることも多いと聞きます。

 

 

高1の早い段階から、校内手作り模試や外部の業者模試を実施し、

その結果を生徒はもちろん指導する教員の側にもフィードバックして、

生徒面談や職員の研修会に利用されています。

 

都教委が主催して、学校の枠を越えた研修会も定期的に実施しています。

 

生徒たちの意識を高めるために、大学入試に関する講演会や、

OBを招いてのガイダンスを校内で実施する機会も増えました。

 

様々な手段で生徒たちの受験生としてのモチベーションを

上げようとしている様子が伝わってきます。

 

 

一番大きな変化は、正規の授業時間外での指導体制に見られます。

朝の始業前や放課後、授業のない土曜日や夏期休業中の指導が大きく変わりました。

 

進学重点校では、「加配教員」と言って

他の高校より少し多めに教員配置がされているのですが、

 

そのメリットを利用して、補習や質問受付の体制を敷いている高校がほとんどです。

 

例えば、放課後一定の時間までは主要3科目の質問がいつでも受けられるように

質問・相談ルームを開放していたり、

 

土曜日の決まった時間に毎週特定の科目の補習が組まれていたりしています。

 

西高校では、学校の敷地内に「自習会館」が設置されていあて、

毎日夜8時まで利用できるようになっています。

 

「みんなが必死に勉強しているので集中して取り組める」という話をよく聞きますが、

東大をはじめとする難関大学に進学したOBがチューターとして常駐していて

(先生も時々巡回してくれる)、質問や相談も受けてくれるようです。

 

 

どこの高校も、特に高3生について夏期休業中の講習がなかなか充実しています。

 

受験に必要な科目はほとんど講座が設定されていて、

多くの生徒たちが参加しています。

私の教え子たちの中でも、夏は予備校に通わずに、

高校の講習だけに参加して難関大学に合格して行った生徒も少なくありません。

 

講座の取り方にもよるのでしょうが、

夏休み1カ月半のうち、朝から夕方まで30日くらい学校に拘束されていた生徒もいます。

 

本当に、予備校泣かせですね(笑)

 

まとめると、

「進学重点校は、優秀な生徒を集めて、高1のうちから受験を意識させて取り組ませて、

(特に高3になってから)勉強の質と量を確保させているので大学受験で結果が出るようになった」

ということになるのではないでしょうか。

 

(文責:GS進学教室 後藤高浩)

 

 

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株式会社ジー・エス代表取締役

GS進学教室 代表

後藤高浩

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(3)少子化で、塾が選べなくなってるの巻

14年09月17日

 

『難関高校入試英語ぶっちゃけ秘話』

「(3)少子化で、塾が選べなくなってるの巻」

 

しかしながら、こういう専門家というのは、数が限られています。

 

大学受験の予備校だってそうでしょう。

今やほとんどが衛星授業と謳っている、DVDを流すだけの授業ですしね。

 

こないだ塾生の同窓会があったんですが、某難関高校出身の元生徒は

「浪人して大手予備校に入ったら、画面での授業だと言われ驚いた。

しかも、画面で説教されて、なんだかバカバカしくなって、

それで先生のところに来ました」と言っていました。

 

まー、どこも人件費削減で、どうしても月謝を抑えようとするならば、

こうしたある程度「機械まかせ」にしなければならないというご時世なわけです。

 

つまり、先生も選べない時代になってきた、ということになったということでしょうか。

 

「少子化で、塾が選べなくなっている」

 

こうした衝撃の事実を、我々提供する側の塾講師はどう考えていけばいいのでしょうか?

 

結局のところ、我々のことを、きちんと正しく理解してくれるだろう親御さんと、

出会いまくるしかないわけです。

 

そう、いわゆる目利きの親御さんと、です。

 

私の所には、実はそういう方しかいらっしゃいません。

もう長くやっていると、目利きの方か、今から目利きになろうとしている方しか、

私のような難関高校入試専門塾の講師のところへは、来ないわけですね。

 

私のところでは、毎年こうした難しい高校を選ばれる方は、ごく僅かです。

 

ですから、はっきり言ってこんなの商売になりません(笑)

 

でも、やる。

 

それはなぜか?

もうそれこそが、男のロマンだからです(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山本ヒサオ'

難関高校&大学入試専門塾「錬達会」主宰

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(2)デカイ看板だけを見て、塾を選びました!ではすまされないの巻

14年09月04日

 

『難関高校入試英語ぶっちゃけ秘話』

「(2)デカイ看板だけを見て、塾を選びました!ではすまされないの巻」

 

難関高校の英語対策で、実際に生徒がやらなくてはならないのは、

まず膨大な単語の学習ということもあるでしょうし(塾に暗記メソッドがあるかないか?)、

英文法の指導も公立高校入試に比べて比べ物にならないくらいの豊富な知識量と、

それがすぐにスラスラ出てくるくらいの練習量が必要になると思います。

 

だから、大学受験予備校並みの自習室が設置してあるかどうか?も、

塾選びの重要なポイントの一つです。

 

もちろん、中学生しか指導していない先生が、これらの難関高校入試の対策ができない

わけではありませんよ?

 

しかし、私も経験がありますが「中学生しか指導できない先生」が、背伸びをして

難しい高校入試の問題をやってしまうと、高校に入ってから、その生徒の実力が

全くと言っていいほどついていないことがわかります。

 

私の教室には、そういう一種の受験被害者とも言えるべき生徒がたくさん入ってきます。

 

逆に、高校入試専門塾でも、力のある先生(本当は高校生も指導出来るのに、しない人)

が教えると、後で難関大学に入ったというお話もドンドン出てきますから、

こうした点は塾選びの時に塾長ブログなどでチェックするべきでしょうね。

 

きっと、高校生になっても、自習室だけに通ってくる生徒の話とか、

その後難関大学に進学した、なんてエピソードが満載なはずですから。

 

したがって、そうした高校を受けさせる先生には、ひっじょ~に大きな責任があるわけです(笑)

 

え、何の責任かって?

 

それはもちろん、僅か3年後の大学入試、

ひいては、その子の人生を左右する大きな責任ですよ!

 

だから、いい高校に入りたいと一口に言ったって、

それはいろいろな要素が関わってくるということでして、

 

デカイ看板だけを見て、塾を選びました!ではゼンゼン済まされないわけです。

 

つまり、先生をしっかりと選ばなければならないということです。

 

誰が?・・・もちろん皆さん方、親御さんですよ!(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山本ヒサオ'

難関高校&大学入試専門塾「錬達会」主宰

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(5)進学重点校の大学進学実績はなぜ改善できたのか?<その3>

14年09月04日

 

『都立進学重点校への道』

(5)進学重点校の大学進学実績はなぜ改善できたのか?<その3>

 

競争意識という点で言うと、もちろん学校の中での生徒たちの競争意識も

以前に較べると格段に高まっています。

 

大学受験に向けての空気と言ってもいいかもしれません。

 

進学重点校に入学した時点で、ほとんどの生徒が「国立大学を目指す」

という共通認識を持っていることがとても大きいのです。

 

特に日比谷・西・国立は、東大・東工大・一橋大・国立大の医学部等、

まずは最難関を目指して当然という雰囲気があります。

(実際は1年ごとに少しずつ挫折していき、現実な選択をする生徒の

割合もふえていくわけですが・・・)

 

 

普段の学習への取り組みにおいて、姿勢や情報等が共有化されていきます。

部活の先輩を通して伝わってくることも多いようです。

予備校の選択や、参考書・問題集の選び方・使い方、効率の良い勉強の仕方、

大学の併願パターン等が学校の中でリアルに語られているのです。

 

日比谷に通っていた教え子から聞いた話ですが、ほとんどの生徒が東大を初めとする

難関国立大学を目指しているため、早稲田や慶応を滑り止めで受けたこと

(あるいは受かったこと)を友達に内緒にしている生徒が多いとのことでした。

 

これは筑駒や開成等の進学校でよく聞く話ですが、一流進学校の受験生としての

プライドを持っている生徒が増えてきている証左だと思います。

 

これらは、数年前までの都立高校では考えられないことでした。

生徒たちが身を置いている環境や、

その集団の中でのスタンダードがいかに大きいかということです。

 

 

 もう1点、進学重点校に指定されてから、部活の日数・時間等の制限が

かなり厳しくかかるようになりました。

実はこのことも、大学の合格実績が向上した大きな理由の1つです。

 

それまでは、力がある生徒が高3の夏くらいまで部活に明け暮れてしまい、

結果「一浪は仕方ないよね」という状況になってしまうことが多かったのです。

 

学校や部活によりだいぶ温度は異なりますが、

「活動は週4日まで」、「大会の前でも週1日は完全にオフ(勉強するということ)の日を作る」

「夜6時までに完全下校」、「テスト前の1週間は活動禁止」、

「夏休みの活動は20日まで」、「原則高2で引退する」等々・・・

 

生徒たちは様々な制約の中で部活に取り組むようになりました。

 

学校によっては、成績が下がってくると、レギュラーからはずされたり、

部活をやめることを勧められるケースもあるそうです。

 

特に、高1・高2のうちから、「勉強が主で部活は従」だということを

(建前の部分はあったとしても)刷り込まれていることが、

大学受験に向かう意識付けの部分でとても大きいと感じます。

 

10年ほど前までは、この部分で私立進学校と違いが非常に大きく、

それがそのまま大学受験の結果の差につながっていたのです。

 

ただしそのために、全国大会で活躍してきたような高校の看板クラブの戦績が、

近年苦しくなってきたという話も聞こえてきます。

 

(文責:GS進学教室 後藤高浩)

 

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株式会社ジー・エス代表取締役

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(1) まるで大学入試やないかい!の巻

14年08月30日

 

『難関高校入試英語ぶっちゃけ秘話』

「(1) まるで大学入試やないかい!の巻」

 

一言で言って、難関高校入試の英語は、

大学の二次レベルのような匂いがします。

 

皆様ご存じでしょうが、大学入試の一次試験は

センター試験です。

 

つまりマークなわけです。

 

ところが、高校入試は記述形式の問題ですよね?

 

しかも難関高校入試となると、中学ではやらないはずの

関係副詞や仮定法、分詞構文なんかもガンガン出てきますから、

指導していても、

 

「なんじゃこら?まるで、大学入試レベルやないかい!」

 

と、私も大学入試クラスの社員講師から独立開業して、

指導し始めた当初は、怒り出す始末でした。

 

公立中学の指導とのバランス悪すぎじゃねーの?これ?みたいな。

 

 

なぜ、難関高校入試の英語問題を、

そういう実際の中学校の授業内容と完全に乖離した、

全くバランスを考慮しないくらいまで、難しくしなければいけなかったのか?

 

それは、もちろん受験生の差がつかないからみたいなことも

多少はあるでしょうが・・・

 

ホンネは恐らく、高校側の勝手な理由です。

 

つまり、大学二次の問題が、今のうちから解けるレベルの

「スゴイ中学生」が欲しいわけです。

 

つまり、大学入試では「出来レース」に近いことがやりたいのです。

たぶん。

 

まぁ、認めないでしょうけどね。向こうは。

 

彼ら高校側からしたら、そういう「選別」が目的ですから、

できない生徒を「できるようにしよう」なんて心持ちはほとんどない

と思います。

 

つまり、高校では子供を育ててくれない・・・

そういうことになるのではないかと思います。

 

であれば、結局子供をマトモにそだてているのは、

我々学習塾の講師だということにならないですかね(笑)

 

まー実際、難関高校の落ちこぼれ達を毎日見ていますと、

可哀想になりますよ。

 

だーれも支えていないんですから。

 

ま、ぶっちゃけ高額な家庭教師を、しかも長時間雇っていなけりゃ

無理だと思います。

 

というわけで、難関高校入試レベルを指導出来る先生ということになると、

自然と人材は限られてきます。

 

すなわち、大学二次まで指導できる、大学入試英語の専門家でなくては

ならないということなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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(4)進学重点校の大学進学実績はなぜ改善できたのか?<その2>

14年08月18日

 

 

 2つ目には、「競争原理」がはたらいたという点が大きいと思います。

 

もちろん、生徒のレベルが上がったために、生徒間の競争意識が高まったという点もあるのですが、

ここで取り上げたいのはまったく違う視点です。

 

1つは、高校ごと、特に進学重点校同士の競争意識です。

 

一昔前では考えられないことですが、

進学重点校は高校ごとに大学合格実績の目標を設定し、

ホームページ等で公表しています。

 

東大◯人とか、国公立大学◯名とか、まるで予備校のホームページと

見違えてしまうような文言が並んでいます。

 

毎年、大学入試が出揃うと、その結果も公表することになりますし、

進学重点校同士で勝った負けたという熱いバトルが展開されています。

 

合格者数だけでなく、センター試験の平均点や、上位者の割合等、

様々な切り口で高校の取り組みが評価され、

都教委が進学重点校の高校ごとの成果をまとめた資料を公開したりします。

 

また、進学重点校として継続して認定されるためのデットラインがあるため、

数値目標に到達できないと進学重点校の指定をはずされてしまう可能性もあります。

 

(実際、青山は2年前に一旦はずされることが決まっていました。

今春合格実績が回復したため、継続することになりましたが・・・)

 

進学重点校は、教員配置や予算面で優遇措置があるため、

この指定をはずされてしまうということは、

高校にとって正に死活問題なのです。

 

そういう事情も含めて、成果が出ていない高校の管理職には、

かなりプレッシャーがかかっているようです。

 

学校ごとに大学入試における数値目標が設定され、競争にさらされるということは、

それまでの都立高校では考えられないことでした。

 

今では、近隣の私立高校に対しての(大学合格実績での)ライバル意識を

露骨に表明している高校もあるほどです。

 

 

2点目は、教師間の競争意識です。

 

進学重点校の教員は原則として公募制になっていて、

都内全域から我こそはという教員が手を挙げて立候補しています。

 

もちろん今までの指導実績も考慮されますし、

小論文の提出が課されると共に、高校ごとに校長が直接面接を行って

最終的に採用を決定しています。

 

大学受験の参考書を執筆している有名な教員や、

大学受験の教科指導・進路指導について、

予備校の講師顔負けの実力を持つ教員がいる高校もあります。

 

全体的には、(生徒指導に関して)意欲の高い教員の割合が

高いことは間違いありません。

 

都立高校の場合、規定で6年間は同じ高校に在籍する場合が多いようですが、

進学重点校の場合、「使えない」と判断されれば、それより短い期間で

他校にとばされるケースもあるようです。

 

高校によって対応は異なるようですが、実力テスト(偏差値の出る全国模試)

の平均点や、生徒のアンケート結果を重視して、教員の処遇を判断している

高校もあります。

 

高校の中で、先生方も競争にさらされているわけです。

このことによる生徒指導に対する緊張感が、進学重点校躍進の

要因の1つになっていることは間違いないでしょう。

 

 

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(文責:GS進学教室 後藤高浩)

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(3)進学重点校の大学進学実績はなぜ改善できたのか?<その1>

14年07月18日

  

前回書いたとおり、7校が進学重点校に指定されてから、

各校ごとの大学受験の合格実績・進学実績が大幅に改善したことは

間違いありません。

 

そういう意味では、都教委がこの一連の改革によって狙いとしていたことは、

一定達成できていると言えるでしょう。

 

では、なぜこれだけ短期間で合格実績を改善することができたのでしょうか?

 

高校内部の指導の状況を中心に、要因を考察してみます。

 

入学時点で優秀な生徒を確保できるようになった

 

実は、これが大学進学実績が伸びた一番の大きな要因だと思います。

進学重点校の指定前と較べて、

優秀な生徒が入学してくるようになったのです。

 

特に東大をはじめとする国立最難関レベルは、

ある程度素質のある生徒を一定数集めなければ、

いくら高校側が頑張ったとしても、

合格者を増やすことはできないのです。

 

ただし初期段階では、進学重点校に指定されたという事実よりは、

「入試問題の自校作成」により問題が難しくなったこと、

 

「特別選考枠(いわゆる1割枠)」により内申点が足りない生徒にも

チャンスができたこと等により、

私立難関校受験者の併願校として受験がしやすくなったことが

大きかったように思います。

 

指定後数年間で、特に日比谷・西の大学の進学実績が急増し、

マスコミ等で取り上げられる機会も増えました。

 

ちょうどそのタイミングに合わせて「リーマンショック」の影響もあり、

世の中の不景気が一気に進んだことも都立志向を強める要因になりました。

「都立から東大をはじめとする難関国立大学に行けるんだ」という

気運が一気に高まり、さらに都立人気(正確に言うと都立進学重点校人気)

が加速していきました。

 

 

具体的な事例を挙げた方がわかりやすいと思います。

進学重点校の1つ国立高校のすぐ近くに桐朋高校があります。

 

男子校の中高一貫校ですから、国立高校とは雰囲気が

だいぶ異なる学校です。

 

高校受験の段階では以前から併願(出願)者が結構いましたが、

15年前頃までは、桐朋高校に合格したのにそれを辞退して

国立高校に進学する生徒はほとんど聞いたことがありませんでした。

 

つまり桐朋高校に合格した時点で都立高校の受験は棄権した生徒が

多かったということです。

 

しかし今では、位置づけがまったく逆転してしまい、

桐朋高校と国立高校両方に合格して桐朋高校に進学する生徒は

ほとんどいなくなりました。(都立棄権者も含めて)

 

結果、大学の合格実績を比較してみても、

15年前にあれだけ差があった(桐朋高校の方がずっと上だった)のが

次第に縮まり、今は国立大学トータルで見たら国立高校の方が上と

言える状況になってしまっています。

 

東大や医学部等の国立最難関や難関私大の合格者数では、

依然として桐朋の方が上回っています。

 

開成や筑駒に合格したのに棄権して都立進学重点校に進学する

生徒も出始めました。

 

日比谷・西は毎年数人ずついるようですし、

国立も数年前に開成・筑駒両方棄権して入学した生徒がいたそうです。

 

都立進学重点校を第一志望とする生徒が、早慶付属高校を滑り止めとして

受験するようなケースも多く目にするようになりました。

 

(文責:GS進学教室 後藤高浩)

 

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(2)進学重点校に指定されて、合格実績はどのくらい増えたのか?

14年07月10日

 

進学重点校は、国立大学をはじめとする難関大学の合格実績を

増やすことを目的に指定されました。

 

スタートしてから今年で13年目を迎えますが、

どのくらいの成果につながっているのでしょうか?

 

この間の大学の合格者数の推移をこの場で簡単にまとめてみます。

 

進学重点校に指定される前(2001年)、

全7校が指定された後に入学した生徒が卒業した年(2007年)、

そして今年の春(2014年)の3つの年度の合格者数で比較しました。

 

合格者数の表記 → 総数 (内現役)

合格実績推移

 

結論

 

1、 進学重点校に指定されたことにより、難関大学の合格実績の増加に

  確実に結びついている。

 

   進学重点校に指定された直後(指定後に入学した生徒が卒業した年度)

  に早くも結果に結びついているが、その後の7年間の伸びも大きい。

 

 

2、 東大をはじめとする最難関国立大学は、日比谷・西・国立の3校が

  大きく数字を伸ばしている。

 

   戸山・八王子東は、このレベルについては合格者数を伸ばせていない。

 

   青山・立川は東大合格者数こそ少ないものの、近年東工大・一橋大の合格者数

  は増えてきていて、ようやく成果が形となってきている。

 

 

3、 進学重点校の最大の使命は、「国公立大学合格」であることは間違いない。

 

  その部分においては、7校すべてが大きな成果につながっている。

 

   近年の合格者数は、進学重点校指定前と較べると、合計で5割増、

  現役では7割増となっている。

 

    国公立大学は基本的に1人1校しか受験できないことを考えると、

  日比谷・国立・八王子東は高3卒業生の3割~4割が国公立大学に

  合格している計算になる。

 

   立川等、一番少ない高校でも卒業生の2割近くが合格している。

 

 

4、 私立難関大学の合格者数も確実に増やしている。

 

   早稲田・慶応・上智の現役合格者数は、進学重点校指定前の

  1.8倍程度となっている。

 

   ただし、国公立大学の滑り止めとして、1人で複数学部に合格している

  生徒が多いことは知っておく必要がある。

 

(文責:GS進学教室 後藤高浩)

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(1) 都立進学重点校って何?

14年07月02日

 

正確には「都立進学指導重点校」といいます。

石原慎太郎都知事の時代に、「都立高校の復権」を掲げて

肝入りでスタートした「都立高校改革」の一環として設定されました。

 

「進学指導重点校」設置の趣旨については明確です。

 

学校群の導入以降低迷していた大学入試における合格実績を回復させること、

特に国立大学をはじめとする難関大学への合格者を増やすこと

に焦点を絞ったのです。

 

当時、公立高校の取り組みとしては、全国でも前例がない

画期的なものでした。

 

2001年に日比谷・西・戸山・八王子東の4校が、

2年遅れて2003年に国立・青山・立川の3校が

「進学重点校」として正式に指定され、7校すべてが出揃いました。

 

現在もこの7校が「進学重点校」として指定されています。

(青山は近年の大学の合格実績の低迷により2014年度末で

指定を解除されることになっていましたが、2014年春の大学入試に

おいて顕著な合格実績がでたために、再指定となりました)

 

 

進学重点校に指定されると、大学入試に向けて様々なメリット(特別扱い措置)

がありますが、大きな柱は以下の通りです。

 

  1. 都内全域から教員を公募し、学習指導・進路指導に優れた教員を配置する。
  2. 日常の補習や長期休業中の講習会等を充実させる。そのための必要な予算措置を行う。
  3. 入試問題は英数国の3教科について、学校ごとに「自校作成問題」を使用する。(2014年度からはグループ作成問題)

 

 

進学重点校のしていがスタートしてから13年が経過しましたが、

上記の3項目については(学校による取り組みの濃淡は多少ありますが)、

概ね当初の狙い通りの形で進められていると感じています。

 

自分から手を挙げて進学重点校に配属された先生が多いこともあり、

生徒の力をつけて大学に合格させることに熱心な先生が(あくまで相対的に)

多いことは間違いありません。

 

さらに2010年には、進学重点校指定の「基準」が具体的に公表され、

この基準を下回ると指定からはずされるというプレッシャーが

各高校にのしかかるようになりました。

 

基準は以下の通りです。

  1. センター試験において、5教科7科目で受験する生徒の割合が在籍者の6割以上。
  2. センター試験において、平均80点以上の生徒の割合が在籍者の1割以上。
  3. 東大・京大・一橋・東工大・国立大学医学部に、現役で15名以上合格。

 

この3項目について、毎年高校ごとに結果が公表され、

基準に足りていない高校は(特に管理職が)都教委からプレッシャーをかけられているようです。

(数年前の話ですが、ある校長先生が3月末頃にとても落ち込んでいたのを思い出します・・・)

 

前述した通り、青山高校は近年、この3つの基準すべてに足りていなかったのですが、

2014年の大学入試において生徒たちが頑張って、

3つの基準をすべてクリアして「進学重点校」への残留が決まりました。

 

残りの6校では、立川高校が基準をクリアすることが苦しい状況になっています。

 

(文責:GS進学教室 後藤高浩)

 

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