『難関高校入試英語ぶっちゃけ秘話』
「(7)いちばん割を食うのは、難関高校受験者の巻」
そうした、文科省主導の教育指導要領の教え方で勉強した中学生で、
いちばん割を食うのは、そう、難関高校受験者だと私は思っています。
彼らは、本来ならば、難しい高校レベルの英文法だって正確に理解することができる
と思っていますし、また私以上にそうした「マニアックなこと」について食いついてくる者もいます。
彼らにとっては、英文法を完全に理解したいという欲望が心の中で
ふつふつと湧き上がってくるようなのです。
ということは、現在中学校で行われている英語教育に対してのいわゆるアンチテーゼを、
彼らもまた抱えて育っているのかもしれません。
彼らに聞いたことがないから、その辺はうかがい知れませんが、
彼らが私の高校英文法にまで踏み込んだ講義に食いついてくるというのは、
しかし、紛れもない事実なのです。
私はこんなことがあって以来、中学生を高校生だと思うようにしました。
そして、英文法のできない高校生を中学生だと思うようにもしてきました。
すなわち、これ、無学年方式ということですよね?
だから、私の塾は、気がつけば、なんだか変な形になってしまいました。
例えば、無学年だと、当然のことながら同じ学年で「クラス分け」もできませんし、
大きく展開のしようもなかった。
なぜなら、ある程度の技量を持つ先生が、広島という田舎では手に入らなかったということと、
技量のある先生は、自分で自主開業なさっている。
したがって、現在までの私の所のスタッフの先生方の話をすると、
すでに学習塾で名を馳せていらっしゃる「正真正銘の塾長先生」とのコラボレーション、
現役の大学の先生(理系)、もしくは、「これは!」という先生を私がスカウトして連れてくるという、
この3種類しか選択肢がありませんでした。
学生を使ったこともありましたが、それは、必ず私の卒業生で、
私の塾の全てを知っていなくてはならず、また、そういうレベルの子たちは、
近年では、みんな東京に出て行ってしまい(私の影響かと思いますが)、
地元には、だあれもいなくなってしまうという怪現象が起こってしまいました。
だから、現在では学生アシスタントを入れずに、私1人で、
数十人の生徒一人一人を見るような羽目になっています笑
でも、それを保護者の皆さんは歓迎して下さるんですよねー。
生徒が少なくなって良いわーなんて笑
山本ヒサオ'
難関高校&大学入試専門塾「錬達会」主宰
エール出版刊『秘伝のセンター英語』筆者
ホームページ https://www.zeal-yes.com/index/php