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都立推薦入試小論文の極意 都立西高校シリーズ(3)

16年05月31日

都立推薦入試小論文の極意
都立西高校シリーズ(3)

  
平成27年度 東京都立西高校
推薦選抜にもとづく作文問題

  
次のことばについて、あなたが感じたり思ったりすることを
六百字以内で述べなさい。

 
「自分では前を見ているつもりでも、実際はバックミラーを見ている。」
(マーシャル・マクルーハン)

  
解答例1

https://note.com/polly82jp/n/n5bad59c7c86c
解答例2

https://note.com/polly82jp/n/n03645b76c763
解答例3

https://note.com/polly82jp/n/n98ad60516fe0

  
解答への導き

  
マーシャル・マクルーハンは、メディア理論の泰斗だ。
ここでメディア理論について詳しく論じることはできない。

  
しかし、雑駁な言い方をすれば、マスコミと人間との関係や、
諸々のコミュニケーションの仕組み、効果・影響を
扱うのがメディア理論の分野だ。

  
こうしたマクルーハンの専門とするメディア理論の要素を少し
加えた観点から作った解答が解答例3だ。
なかなかおもしろい解答になっているだろう。

  
解答の仕方としては応用といえる。
(オーソドックスな解答への導きは、
【哲学博士の小論文道場】に掲載しております。)

  
現在、スマホやパソコンといったインターネット端末は、
ほぼリアルタイムで情報を「伝える」ことができる。

  
一方で、テレビというメディアを通して「伝わる」情報は、
どうしても断片的な過去のものにならざるを得ない。

  
ここから得られる洞察は、いかなる情報であれメディアを通して
「伝えられた」情報は「過去」のものとなるということだ。

  
マクルーハンの言葉のうちに、以上のようなテレビを代表する
メディアの本質的なあり方を見出す解釈が解答例3だ。

  
マクルーハンの名からメディア理論を想起し、
特にテレビというメディアと人間とのかかわりを的確に分析し、
表現する点で、受験生にとっては応用となろう。

  
しかし、このような解答をすることによって、採点者を唸らせてやろう!

 

 

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