『都立進学重点校への道』
(17)「~進学重点校に合格するために~ その11 グループ作成問題の攻略法①」
進学重点校の入試問題は、
英・数・国の3教科でグループ作成問題を使用しています。
進学重点校の7校全体で、
各大問ごとに2題ずつ作成した問題の中から、
それぞれの高校で1題ずつを選択することになっています。
さらに、大問1題のみ高校独自の問題と差し替えることもできます。
完全に自校作成問題を使用していた頃と較べると、
学校独自の色は薄まりましたが、問題が難しいことには変わりはなく、
各教科70点取れば十分に合格点だと言えるレベルです。
一応学習指導要領の範囲内での出題ということになっていますが、
中学校の教科書レベルの学習しかしていない生徒は、
まったく歯が立たないはずです。
記述問題が多いことと、周辺知識をかなり突っ込んで問われることが特徴的です。
特に数学は1問解くのに時間がかかる問題が多く、
かなり高いレベルでの処理能力を身につける必要があります。
対策としては、
早慶高等私立最難関レベルの問題を意識して取り組んでいくことが必要です。
実際毎年の入試結果を見ていると、
私立最難関レベルとの併願者の方が合格率は高くなっています。
私立は滑り止め校だけ受験して、
進学重点校にチャレンジという生徒が苦しい戦いになっている場合が多いのです。
ただし、私立最難関校を受験する生徒であっても、
都立進学重点校専用の対策が必要になります。
国語の(200字程度の)作文、英語の英作文、
数学の証明・作図が一番典型的ですが、
それ以外の部分でも傾向が私立とは異なる部分が多いのです。
まず、過去問対策に「少なくとも半年」は必要だということを認識してください。
英語や数学は、中3のすべての単元学習が終了した段階で過去問を1度解いてみてください。
その時点で合格点を取れる生徒はほとんどいないと思いますが、
特に数学は計算以外ほとんど手がつかないようなこともあるかもしれません。
その状況から訓練を積んで行って、
合格点(60点~70点)を取れるようになるのに、
半年くらいの期間を見ておく必要があるということです。
そのことから逆算すると、
中3の学習単元を遅くとも夏休みまでには終了しないといけません。
できれば、1学期の時点ですべての単元を終了して、
過去問を1度解いてみた上で、
夏休みの学習に入るくらいのペースで進めるべきだと思います。
最終的なゴール地点である問題のレベルを把握しないことには、
それ以降の勉強のイメージが掴めないと思います。
毎年、進学重点校に多くの合格実績を輩出している進学塾に通っているのであれば、
そういうカリキュラムが組まれている場合が多いのですが、
そうでない場合は自分で前倒しの学習を進めていく必要があるということです。
(文責:GS進学教室 後藤高浩)
株式会社ジー・エス代表取締役
GS進学教室 代表
後藤高浩
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