名門公立高校を目指す
小学生を持つ親御様にオススメする勉強法!
「やる気」を科学的に分析してわかった小学生の子が勉強にハマる方法
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「勉強しなさい!」は勉強ギライにさせる最強の方法です。
お子さんを勉強好きにしたいなら本書でコツを学んでみてください。
(開成中学校・高等学校校長 東京大学名誉教授 柳沢幸雄)
今回は【はじめに】の部分を先行大公開!!!
お子さんが勉強に夢中になって取り組むようになったら、
どれほど嬉しいことでしょう。
多くの保護者の方々に共通の悩みが、
「子どもが勉強をイヤがること」です。
この本を手にされたということは、
きっとそんな悩みを抱えていらっしゃるのではないでしょうか。
子どもの勉強嫌いの原因の多くは、
「勉強はつまらなくてもガマンして取り組まなければいけないもの」
という保護者の方々による誤解です。
多くの親御さんがこういった誤解をし、
「いかにガマンさせるか」
という発想でお子さんと向き合っています。
そして、わが子を勉強嫌いへと導いてしまっているのです。
ですが、保護者の方々が悪いとは一概には言えません。
なぜなら、親世代も子どもの時に
「勉強はイヤでもやらなければならないもの」
と言い聞かせられ、
ガマンして取り組んできたのですから。
そうすることが正しいと信じ、
子どものためによかれと思ってやっているのでしょう。
でも、ここで一度常識を疑ってみましょう。
はたして、勉強を楽しむことは不可能なのでしょうか?
はたして、勉強は楽しんではいけないのでしょうか?
どちらも答えは「いいえ」です。
勉強を楽しむことは可能です。
勉強でも仕事でも、物事を楽しんで取り組む“技術”はあります。
これは科学的に実証されたもので、
どこの誰でも再現が可能です。
実際に、私たちの塾の生徒たちは勉強好きになっています。
あなたのお子さんにも、
勉強を楽しいと思わせることはできるのです。
勉強を楽しむのはよいことです。
人は何かを楽しみ、
夢中になっているときに最大限の能力を発揮します。
好きな趣味や遊び、
ゲームにものすごい記憶力や集中力を発揮する人は、
みなさんの周りにもきっといるでしょう。
これは勉強でも同様です。
私たちの生徒にも、
勉強に夢中になって取り組んだ結果、
大きく能力と成績を伸ばした子がたくさんいます。
あなたのお子さんも、
勉強に夢中にさせることができれば飛躍的に成長するでしょう。
この本では、
子どもを勉強好きにするための
科学的なコツをご紹介していきます。
ものによっては、
本当にちょっとしたことで、
魔法のような効果があったりもします。
その大枠は、「ARCSモデル」と呼ばれる
学習意欲のモデルにのっとっています。
「やる気」を分解するARCSモデル
ARCSモデルは学習意欲(やる気)を、
・注意(Attention)
・理由※(Relevance)
・自信(Confidence)
・満足感(Satisfaction)
の4つに分類したものです。
これは、アメリカの教育工学者J・M・ケラーが、
心理学における動機づけ(やる気)研究をまとめ上げた、
一種の集大成とも言えるモデルです。
※ ケラーの原案ではRはRelevance(関連性)とされていますが、
伸学会ではもっとわかりやすい日本語に言い替えて、
RはReason(理由)としています。
以下、本書では理由(Reason)で統一します。
要するに、「やる気の源には大きく分けると
4つのパターンがありますよ─」ということです。
このモデルはグーグル社でも取り入れられており、
大人のやる気を引き出すのはもちろん、
子どものやる気を引き出すのにも有効です。
いえ、むしろ子どものほうがより重要かもしれません。
大人であれば、
やるべき理由(R)さえあれば行動できる人も多いですが、
子どもはそうはいかないからです。
私たちがこのモデルを活用して指導した結果、
多くの子たちが勉強を楽しむようになってくれました。
保護者様の声の一部をご紹介しましょう。
『3年生の2月からある大手塾に通い始めました。入塾テストは合格点も平均点も上回り、意気揚々と通い始めましたが、授業の進度が速く、あっという間に消化不良を起こしてしまいました。成績もどんどん下がりクラスも落ちてしまうと、首振りや瞬きなどのチック症状も出てきて、早くも2ヶ月で辞めることに…。
そんなとき、伸学会の指導方針(子ども自らがPDCAを回せるようになる、将来にわたって役立つ問題解決能力を身につけられるようになる)に大変共感し、集団塾がトラウマになっていた息子をなんとか乗せて体験授業を受けさせると、「楽しかった!」と言って帰ってきました。「すぐ宿題やっちゃうね!」「月曜日、自習に行きたい!」と別人のようにやる気満々。いったい、どんな魔法を使ったのかしら? と思ったほどでした。』
全文は弊塾Webサイト
(http://www.singakukai.com/feedback/10674.html)
に掲載していますので、興味がありましたらご覧ください。
この魔法の正体こそが「ARCSモデル」です。
これら4つの要素が揃っていれば、
お子さんは夢中になって勉強に取り組むでしょう。
逆に、1つもなければ勉強なんて
イヤでしょうがないという状態になるでしょう。
お子さんには、
どれがあって、どれがないでしょうか?
いきなり4つ全部揃える必要はありません。
ただ、1つから2つ、
2つから3つと増えるにしたがって、
勉強がどんどん楽しくなっていくでしょう。
いろいろ試してもうまくいかないような場合には、
同じ要素ばかりになっていないか疑ってみてください。
足りない要素の中で、
できそうなものから順に取り入れてみて、
お子さんをぜひ勉強好きな子にしてあげてくださいね。
2019年春
伸学会代表 菊池洋匡
菊池洋匡(きくち・ひろただ)
中学受験専門塾伸学会代表。算数オリンピック銀メダリスト。開成中学・高校・慶應大学法学部法律学科を卒業。10年間の塾講師歴を経て2014年に伸学会自由が丘校を開校、現在は目黒校と2校舎を運営。中学受験の第一志望校合格者は4人に1人と言われる中、毎年40%以上の子どもたちを第一志望校に合格させている。「自ら伸びる力を育てる」というコンセプトで、少人数制のアットホームな雰囲気の中、学力の土台となる人間性から作り上げる指導を徹底。メインとなる中学受験本科コースでは、算国理社以外に「ホームルーム」という独自の授業を実施し、スケジューリングやPDCAといったセルフマネジメントの技術指導に加え、成長するマインドのあり方を育てるコーチングを行う。それらの内容はすべて最新の教育心理学の裏づけがあり、エビデンスに基づいた指導に対し、特に理系の父親たちからの支持が厚い。伸学会の指導理念と指導法はメルマガでも配信し、現在約3500人の悩める保護者が購読。生徒の9割以上は口コミと紹介とファンになったメルマガの読者から集まっている。
秦一生(はた・かずき)
中学受験専門塾伸学会開発部主任。菊池の教え子として開成中学に合格。開成中学・高校では学習をサボって手品に打ち込み、成績では学年でワースト5に入っていたが、大学受験時に一念発起して学年の9割を抜き、東京大学文科三類に合格。大学でもマジックサークルの会長を務めるほど手品にのめり込んだ結果、一年遅れで文学部を卒業。この成績の乱高下経験から「熱中を自分で意図的に作り出せるかが成功を左右する」と考えるようになったこともあり、教育業界に関わることを決意。スタッフ研修と保護者向けセミナーを担当。伸学会独自の教科「ホームルーム」のカリキュラムを制作し、生徒が自己管理しながら自主的に学習するための指導法を考案している。