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都立推薦入試小論文の極意 都立日比谷高校シリーズ(4)

17年12月17日

都立推薦入試小論文の極意
都立日比谷高校シリーズ(4)

 
平成29年度 東京都立日比谷高校 
推薦選抜にもとづく選抜 小論文

 
―解答への導き―

 
問題はこちらより。

http://www.hibiya-h.metro.tokyo.jp/html/jikoumondai.html

 
解答例

 

https://doctor-of-philosophy1982.amebaownd.com/posts/2121854

 

―問―

 
次の枠に囲まれた文章は、
平成24年版厚生労働白書にある
福祉レジーム(*注1)論を紹介したものである。
また図1ジニ係数(*注2)の異なる4つの国について、
係数の低い国から高い国を縦に並べ、
所得格差に関する国民の意識調査を比較したものであり、
図2は各国政府の格差是正に関する国民の意識を比較したものである。
更に図3は日本における社会保障の負担と給付のバランス
に関する意識調査を表したものである。
自由主義的福祉国家のアメリカ合衆国、
社会民主主義的福祉国家のスウェーデン、
保守主義的福祉国家のフランスを取り上げ、
図1、図2の表す内容に触れた上で、
下記の福祉レジーム論による3類型を参考に、
「これからの日本の社会保障の負担と給付のバランスをどうすべきか」、
あなたの考えを540字から600字で述べなさい。

 

―総評―

 
H29年度の問題は例年と異なり大問は1つだけです。

 
しかし、資料分析から課題を発見し、
課題に対する解決策を提示するという内容は変わっていません。

 
とはいえ、
昨年度H29年度の日比谷の問題は、
ここ数年で一番難しかったと思います。

 


というのも、社会保障制度を日本の制度についても、
学校の授業ではそこまで詳しく学習しないからです。

 
社会保障というものがそもそもよくわかっていないため、
「所得」と「社会保障の負担と給付のバランス」との関係が
結びつかない子もいました。

 
この問題に解答するためには、
資料の分析をコンパクトかつ的確に行う必要があります。

 
まず、問題文の指示からアメリカ、スウェーデン、フランスの
社会保障制度を取り上げろとありますので、

 
この3つの国と日本とを比較して考えます。

 
そして、各グラフから考えるべき内容は三点です。

 
①社会保障を給付するのは、国か企業か
②所得格差の大小
③給付と負担のバランスについての国民の意識。

 
以上の点について考えれば例年同様、
おのずと日本の社会保障制度のあるべき姿が
浮き上がってくると思います。

 
―資料は要点を整理しろ!―

 
まずは、福祉レジーム論を正確に読解して、
社会保障政策について3つの型の特徴をつかみましょう。

 
3つの類型のどれかをそのまま日本も採用するべきだ、
という小論文ではダメですよ。

 
それでは、ただの模倣となって、
日本にとってあるべき社会保障政策とはならないからです。

 
そこで、図1~図3のグラフを分析し、
日本にとっての社会保障政策上の課題を見つけます。

 
福祉レジーム論における社会保障政策の3類型

 
①自主義的福祉国家型
公的社会保障の対象が、必要最小限の人(貧困層)
保障は低水準
多くは、民間の保険会社に加入
社会保障給付に頼らない、個人主義、自助努力が当たり前
所得格差が大きい

 
②社会民主主義的福祉国家型
国民の誰もが社会保障を受ける権利を持つ
所得格差は小さく、平等化
社会保障事業は、国家が担う
社会保障給付の水準は高い
現役世代の給付が厚い
給付は現物給付(現金ではなくサービス)が多い

 
③保守主義的福祉国家型
所得再分配政策を重視するも、保障の機能は、家族、企業などが担い、
国家はその補完をする
職域ごとの社会保険制度が充実
職業的地位によって格差有り
所得格差は中程度
給付と負担の程度も中程度
給付は高齢者向け
現金給付が多い

 
以上のように、3つの特徴を掴んだら、図(グラフ)を分析しよう。

 
―グラフは必要なところだけを読み取り、論述に使え!―

 
図1→日本はジニ係数がスウェーデン、フランスより高い(=格差は大きい)
日本人の71.5%の人が
「所得の格差が大きすぎる」と思っている

 
図2→日本人の52.1%の人が、
「所得の格差を縮めるのは、政府の責任である」と
思っている

 
図3→日本人は、
4割以上の人が社会保障負担をある程度引き受けてもよい
という意識を持っている

 
日本の社会保障制度のあり方について考えるのであれば、
まずは日本についてわかることを読み取りましょう。

 
ここまで分析できるといろいろ見えてくる!

 
―資料分析から「考える」―

 
冒頭にあげた3つのポイントをここで考えます。

 
①社会保障を給付するのは、国か企業か社会組織か(家族、互助組織)
②所得格差の大小
③給付と負担のバランスについての国民の意識。

 
①日本は5割以上の人が所得格差の責任を政府に求めているから、
 社会保障制度は国家が主導していったほうが良さそう。
 現行の社会保障制度もそうなっていますね。

 
②日本人は所得格差が大きいと感じていますね。
 社会保障の負担が大きいと個人の所得を圧迫し、
 所得格差は大きくなります。

 
③4割以上の人が社会保障について負担を
 ある程度引き受けてもいいと思っていますね。

 
②との兼ね合いから給付の仕方を工夫する必要がありそうです。

 
①~③から分かること

 
・社会保障負担について

 
国家が社会保障負担をある程度国民に求めつつも、
所得による不平等感が生まれない社会保障制度が望ましい。

 
ここまで導き出せたら、あとは給付の仕方を考えられるといいですね。

 
その際に参考にするべきなのが、要点を整理しておいた
福祉レジーム論における社会保障政策の3類型というわけです。

 
ここからは皆さんも考えてみてください。

 
考えた上で、解答例を見てみてください。

https://doctor-of-philosophy1982.amebaownd.com/posts/2121854

 

雄飛教育グループ
AO・推薦入試小論文専門塾 潜龍舎 プロデュース
【哲学博士による都立推薦小論文道場】
担当 佐藤陽祐

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