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【難関高校受験生必読】高校入試国語:哲学・思想系問題文の出題大全@2018

18年10月08日

哲学・思想が扱う問題は、

本質的かつ普遍的な問題です。

 

したがって、哲学・思想そのものにトレンドのような

見方はなじみません。

 

それゆえ、入試問題で扱われている問題群において、

哲学・思想系の文章が取り上げられることに、

何か意味があるということではないです。

 

そうではなく、哲学や思想の営みが、

この世界における本質的な問題を扱うことを鑑みれば、

 

そうした文章が入試問題に

ふさわしいものであると判断されるのは、

至極当然のことです。

 

トップ高校を目指す受験生は、

自分の県だけでなく、

以下のような全国の問題に取り組むことによって、

盤石な読解力を養っていくことが必要です。

 

宮城県・島根県

森博嗣「科学的とはどういうことか」

合理性という概念や、科学のあり方や科学という営みそのものを考察する文章。

専門的には、科学論や科学哲学と呼ばれる分野の文章。

著者は、元名古屋大助教授であったが、

小説家に転向し、小説や新書をコンスタントに出す。

 

福島県

信原幸弘「情動の哲学入門」

理性の働きがいかなるものか考察されてきた西洋思想史のなかで、

人間の情動・感情の働きが見直されている。

問題文は、情動を理性と対比的に考察することで、

情動の特徴やあり方を明らかにしようとする試みを示している。

著者は、日本における「心の哲学」の第一人者。

 

栃木県

岡田英弘「歴史とは何か」

問題文は、歴史が成立するための要因としての「時間」を考察するもの。

専門的には、時間論と呼ばれる内容。

 

埼玉県

佐藤透「美と実在―日本的美意識の解明に向けて―」

問題文は、侘びの美という日本的美の概念を明らかにするもの。

専門的には、美学に分類される内容。

著者は、近・現代の哲学・倫理学を広く研究する哲学者。

特に、時間を巡る問題、美や芸術を巡る問題を専門的に扱う。

 

東京都

國分功一郎「中動態の世界」

問題文は、「能動」/「受動」という概念を踏まえて、「意志」について考察する内容。

『中動態の世界 意志と責任の考古学』は、哲学・思想界隈では、

2017年のベストセラー、ヒット作。

この本からの出題を決めてくる東京都教育委員会には、

哲学界隈の動向に詳しい人間がいると思われる。

「中動態」とは、「能動態(~する)」と「受動態(~される)」

という二つの態の起源にある、

古典ギリシア語などかつてのインド=ヨーロッパ語に広く存在した動詞の態を指す。

この中動態に注目して、

哲学的言語論から「近代的主体」の諸問題や「責任」や「意志」が扱われる。

2018年以降も入試問題として出題される可能性は大いにある。

 

神奈川県・奈良県

苫野一徳「はじめての哲学的思考」

問題文は、哲学という学問/営みを中高生にもわかるように平易に説明する文章。

著者の専門は哲学、教育学。教育に関する著作も複数ある。

教育学研究の新旗手。

 

富山県

鷲田清一「『賢くある』ということ」

問題文は、生きる意味を考察しながら、

「考えること」の本質や、哲学的営みの重要性を説く文章。

著者は、臨床哲学・倫理学を専門とする哲学者。

大学入試にも多数課題文が出題されている。

著者の文章は、

現行の国語の教科書にも採用されていることから、

今後も入試問題で取り上げられる可能性は大きい。

 

福井県

池上高志・石黒浩「人間と機械のあいだ 心はどこにあるのか」

問題文は、

ロボットやアンドロイドの存在が人間に与える影響を考察することで、

人間の心について明らかにしようとする内容。

工学と「心の哲学」をクロスオーバーさせる近年流行の問題群の一つ。

 

静岡県

今井むつみ「学びとは何か」

問題文は、遊びや言語を題材として、象徴という働きを考察する文章。

著者は、言語発達、認知発達を専門とする心理学者。

 

佐賀県

斎藤孝「斎藤孝のざっくり!西洋哲学」

問題文の内容は、ダーウィンの進化論を例に、

思想の成立や影響力を考察する内容。

 

熊本県

内山節「清浄なる精神」

問題文は、

「真理」という概念を西洋と日本との比較をもとに論じる内容。

 

 

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次回は、

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